映画 『私は、マリア・カラス』

f:id:nikkokisuge:20190218114609j:plain:left 危ないところでした。もうすぐ上映が終わるところでした。観ることができて良かった。俳優がマリア・カラスを演じるのではなく、彼女自身が語る素晴らしさがこの映画にはありました。私が述べるよりも「映画.com」の解説が端的に言い得ていますので拝借掲載させていただきます。










20世紀最高のソプラノと称されたオペラ歌手マリア・カラスの人生をひも解いていくドキュメンタリー。1977年の突然の逝去により未完となってしまった自叙伝、友人や愛する人に宛てたプライベートな手紙など、マリア・カラス本人の「歌」と「言葉」のみでカラスの人生を再構成。自叙伝で語られる言葉や手紙の朗読を「永遠のマリア・カラス」でカラスを演じたファニー・アルダンが担当。半数近くが今回初公開となる素材群、写真をもとにカラー化したモノクロ映像などから、プロフェッショナルとしての信念と、ひとりの女性としての幸せに揺れる歌姫の真実の姿が描かれる。

今また、彼女の歌声を聴ける幸せがありました。映画館は恵比寿ガーデンシネマ(この映画館数年前に閉館しましたがいつの間にか復活。知らんかった)。ミニシアターですので、音響に特化しているわけではありませんし、古いテープでの再生でも十分に堪能できました。なにせその時の彼女の声を聴けるのですから。
歌姫として人として女性としての確固たる自覚を持って生き抜いた人だと思いました。インタビューの受け答えからも彼女は決して嘘を言わない、自分を都合よく見せようと思わない、意志の強くありながらとても素直な女性と思いました。

川瀬忍 作陶50年の間(ま)at 菊池寛実記念 智美術館

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NHK日曜美術館で紹介されていました。川瀬忍さんは青磁の陶芸家です。1950年生まれの現役作家。智美術館は現代陶芸のコレクションを展示する美術館とのこと。テレビで観るまで知りませんでした。六本木のホテルオークラの近くにあります。早速その日の夕刻に行きました。
そもそも青磁は紀元前中国を起源とし、土や釉薬に含まれる鉄分が焼かれることにより、あの淡い青色を出すのだそうです。焼き物でも長い歴史をもつ焼き物です。日本にも唐物として伝えられ、鎌倉時代以降は飾りや茶道具として珍重されてきました。
川瀬忍さんは青磁陶芸家の家に生まれて三代目。古来よりの手法に現代的な感覚を取り入れ独自の世界を広げ作陶しております。翠瓷、藍瓷など新しい色彩も生み出しています。
繊細でシャープな曲線をなす作品、なんとも上品な赤の赫瓷(かくじ)には魅せられました。今回の作品展は茶道具を主としております。チラシ左の作品は天目「深紅妖碗」(烟瓷/青磁)。今回の展示会のポスターメインです。


チラシの裏には今回の代表的な青磁の作品が載っています。
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その他私的に好きな作品をHPから
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左/翠瓷盒子(赫瓷蓋)
右/赫瓷盒子(翠瓷蓋)



美しい色が出ています。筒と台は「焼締盤」(奈良・薬師寺東塔、基壇土による)。
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埼玉県秩父市大滝の氷柱を訪ねて

2/3の日曜日、鬼は外ならぬ滝は外(なんのこっちゃ)とばかりに「三十槌の氷柱(みそつちのつらら)」を観に行きました。秩父市の大滝にあります天然の氷柱です。荒川の断崖絶壁からしみ出る水が凍ってできた氷柱。高さは10m、幅は50mと巨大。
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枯れ木に花を咲かせましょう! 雪の花が美しい。
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その先には水を上から流した人工の氷柱が造ってありました。高さは天然の倍くらいありまして、そりゃ見事な氷柱ですが、、、、必要ですかね?? 


その後は、宝登山の山頂にあります臘梅(ロウバイ)園に。ハイキングでも1時間くらいで登頂出来るようですが、あまり魅力を感じないコースだったのでロープウエイを利用。山頂一帯、約15,000平方メートルの敷地に3, 000本の臘梅が植えられていまして、まさに見頃の日となりました。山一体が黄色に染まり優しい香りに包まれます。
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長瀞の舟下りもするつもりでいましたが、結構疲れて、立ち寄り湯で一風呂浴びて帰りました。秩父は東京から車で関越道を利用して2時間半位で行けます。日帰りで十分ですので今後も出かけたいと思います。
よく知りませんでしたが、秩父味噌が有名らしく、名古屋のように何でも味噌味です。秩父味噌豚丼とか秩父味噌ポテト、秩父ネギ味噌コロッケ、秩父味噌黄金だんご、秩父味噌煎餅、、、、秩父ネギ味噌コロッケ、秩父味噌黄金だんごを食しましたが美味しかったです。団子の味噌は甘めで柔らかい団子にぴったり。それほど有名ならばと秩父味噌を買って帰りました。今晩にも味噌汁に使ってみましょう。

サッカー 2019 アジアカップ決勝戦

f:id:nikkokisuge:20190202161329j:plain:left準決勝のイラン戦での戦いぶりから、優勝は間違いないと信じていましたが、まさかの3失点。勝負はわからないものですね。しばらく言葉が出ませんでした。2点先取されて前半を終わりましたが、せめても前半のうちに1点返していたら、また流れは変わったかもしれませんね、、、これもタラレバですから、言ってもしようがないですわね。
それにしてもカタールは強かった。1点目のアリのオーバーヘッドキックにはしびれました。彼はこの大会で7試合で最多の9得点でと得点王とMVPを獲得しました。数字だけでも日本の大迫は4得点。もちろん全試合に出場したわけではないので比較はできませんが。失点も1点だけですもんね。日本は6失点、、かな? 数字は物語るってことですか。
イランにしろカタールにしろアジア勢(というか中東)はどんどん強くなってきましたね。それを思わせる大会でした。

日本も若い冨安、南野の活躍が今後の楽しみです。私的には伊東をもうちょっと使ってくれないかと思っておる今日このごろです。
次は6月にブラジルで開幕する「コパ・アメリカ」。今回の修正を経て、活躍を期待します!!

私ミーハーですが、それが何か……大相撲編

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私ね、関脇の玉鷲のファンなんです。3年ほど前から大相撲をテレビで見始めてその時は勢やら隠岐の海が男前力士ねぇ~と思いつつ、特に贔屓するわけではありませんでしたが、ちょっと地味目の玉鷲が次男に似ているなぁ~と。いえいえちょんまげではありませんよ、回しではありませんよ、デブ体型でもありませんよ、、、、目鼻立ちが似ているんです。それでなんとなく応援するようになりました。
力士って案外身近なおばさんに似てません? 阿武咲や宝富士はぽっちゃり婦人のお仲間に似ているし、錦木や矢後など「飴ちゃん、あげるわ」と気さくな大阪のおばちゃんに居そうだし。。。。あっ、別に悪気ありませんのでお許しを。

話がそれました。それで地味めな玉鷲を陰ながら応援しておりまして、、、だいたいやね、今場所でもそろそろ優勝への大手がかかる11日目以降でも掛かる懸賞は3~4本ですよ。それって失礼じゃないですか! 貴景勝やら白鵬には30本くらい掛かるのに。ちょっと気の毒やおまへんか、と憤慨しながら「玉ちゃぁ~ん」と声援を送っていました。ですので今場所の優勝は本当に嬉しいです。

優勝が決まりまして、国技館へ向かい優勝パレードで「おめでとう!!」と声をかけに、、、行かいでかっ!正面玄関で待つこと小一時間。こういうときは周りの人と連帯感が生まれますね。一人が花束を持っていたので、こういうことに慣れた女性が「じゃあみんなで、花束受け取ってくださぁ~いと声をかけましょう。私達もシャッターチャンスで美味しいとこもらえますから」。ガッテンだ! おばちゃんがどうぞと干しぶどうを配り始めました。えっ!干しぶどう? 手つかみで渡し始めたのですが、こればっかりは、私、目を合わせないようにしました。

そんなかんなでとうとう玉鷲の車が動きはじめまして。まぁなんたる清々しい笑顔。「玉鷲、おめでとう!」の声がやんやとかかります。我々の前を通りますが、如何せん、花束を手渡すにはちょっと距離がありました。残念ながら花束の美味しい場面は計画倒れとなりました。
夫は玄関のそばにいまして身近に見られたけれど、優勝旗がじゃまになって玉鷲の顔が見られなかったとか。(優勝旗が邪魔って、ここだけの話に押さえておかなくちゃ。無礼な(笑))。私は道路側にいまして玉鷲側なのでよく拝顔出来ましたっ!。しかし写真はみんなぶれています。スミマセン。

玉鷲ももう34歳です。上を目指すとかはちょっと無理かもしれません。なれても短命に終わるかも。優勝をして、その優勝だって一握りの力士ですから。一ファンとしては十分であります。楽しい取り組みを見せてもらえばいいです。

2019年1月の俳句

よき終はりよき始まりと去年今年  (よきおわり よきはじまりと こぞことし)

年の締めくくりを気持ちよく終われば、スタートも気持ちよく始まります。できるだけ大晦日は穏やかに過ごしたいと。季語は去年今年。元日の午前0時を堺に今年に移り変わることです。
虚子の「去年今年貫く棒の如きもの」があります。有名な句で、派を超えて誰もが認める句です。


風花や旅の終はりは湯ノ湖なる  (かざはなや たびのおわりは ゆのこなる)

奥日光での風景。季語 風花は、冬晴れの日に山からの雪が風に運ばれ舞い降りる雪片のことです。この風花が湯ノ湖に舞い降りその旅が終わったかと。


早や六日亥の年の日々走りゆく  (はやむいか いのとしのひび はしりゆく)

今年はじめての俳句の勉強会は六日でした。また一年お世話になります。季語は六日。新年の季語は元旦(鶏日)から始まり、二日(狗日)・三日(猪日)・四日(洋日)・五日(牛日)・六日(馬日)・七日(人の日)と、六日までは禽獣を七日に人を占ったという中国の前漢時代の風習によります。お正月ならではの季語ですし、勉強会がそこにあたることも珍しいので初句会の挨拶句として詠みました。


待たされる束縛もあり冬帽子  (またされる そくばくもあり ふゆぼうし)

待ち合わせには遅れないようにしましょう(笑)。来るまでただ待つのみは結構辛いです。特に寒い夜の待ち合わせには。季語:冬帽子。


採血の上手でありて日脚伸ぶ (さいけつの じょうずでありて ひあしのぶ)

年に一度の健康診断。看護師さんは注射が上手。季語:日脚伸ぶ。1月も半ばを過ぎますとめっきり日が長くなりますね。間違いなく春の近づきを感じます。

正チャン帽

f:id:nikkokisuge:20190115135404j:plain:left我が家ではこの冬のブームは正チャン帽。あの毛玉の帽子でてっぺんにボンボンが付いた帽子です。名前の由来は『正チヤンの冒険』という漫画で主人公の少年がかぶっていたことからだそうです。大正時代にアサヒグラフ朝日新聞などで連載された4コマ漫画( 画/東風人(樺島勝一)と作/織田小星(織田信恒))とのこと。
子供のみならず老若男女の永遠の帽子でありますね。ラジオの投稿で「うちの田舎では(北国)、じいちゃんもばあちゃんも家でも毛糸の帽子をかぶっています」とありました。いいですねぇ~。家の中では深くかぶらないでちょこんと頭の上にのせていこたつにみかんの図、絵になりますね。そんなじいちゃん、可愛らしいです。
そんなのいいないいなで、我が家でも夫は四六時中ではありませんが、ベランダの植木の水やりや家の片付けには正チャン帽をかぶっています。気に入っているようです。
毛糸帽でもボンボンが付いているといないとでは大きく違います。やっぱり付いていると可愛い!!