花冷の戸惑う服の薄さかな (はなびえの とまどうふくの うすさかな)
今年は桜が咲いてから寒い日が続き、着るものに困りました。季語:花冷
堅き意志亀が鳴こふと鳴くまいと (かたきいし かめがなこふと なくまいと)
亀は鳴きません。季語:亀鳴く は藤原為家の「川越のをちの田中の夕闇に何ぞときけば亀の鳴くなる」という和歌が典拠とされて空想の季語です。しかと決めた決心は鳴かない亀が鳴いたとしても揺るがない、、のではないかと。
片栗咲く秩父札所の骨休み (かたくりさく ちちぶふだしょの ほねやすみ)
秩父に旅行したときの句です。広く斜面一面に咲く片栗の花が美しかったです。秩父西国巡りの人たちも疲れが癒されるのではないかと。季語:片栗
本日24日は主宰の母校立教大学の池袋キャンパス吟行でした。池袋は全くの異郷の地でして何が何やら何処がどこやらさっぱり分かりません。集合場所&句会会場はキャンパス内のセントポール会館。案内では西口より徒歩10分とありますが、???こちらでいいのかなと、とにかく学生が列をなして歩いているので立教の学生に違いないと後に付いていきました。
学生の後に付き着く若緑 (がくせいの あとにつきつく わかみどり)
10分では済まなかったけれど、無事とうちゃこ。着けば緑がいっぱいのキャンパスでした。季語:若緑。
創始者の白きアルブや白躑躅 (そうししゃの しろきあるぶや しろつつじ)
キャンパス内の資料室には創立者である宣教師チャニング・ムーア・ウィリアムズ主教のアルブが展示されていました。アルブとはキリスト教の聖職者や信徒者が着用するくるぶし丈のゆったりとしたローブの事です。100年以上経ても白さが保たれていました。季語:躑躅。
近くには江戸川乱歩記念館があります。実際に住んでいた家が記念館として残され、立教大学が管理しています。そこでご愛嬌の川柳一句。
謎のまま句友探偵乱歩の碑 (なぞのまま くゆうたんてい らんぽのひ)
総勢20名の句友。入口にある乱歩の石碑が達筆で読めなかった。句なのか和歌なのか、詩なのか。私などそれさへ判別できなかったです。(トホホ)