2012年9月の俳句

風の盆終りて里の深ねむり

季題の風の盆は富山県八尾で開かれるお祭りですね。9/1〜3まで夜を徹して踊り通すので有名です。幽玄の世界を醸し出すお囃子と踊り手。一度訪れてみたいです。



露草やミッキーマウス瑠璃の耳
露草をじっと見ているとう〜ん何かに似ている・・・そうだミッキーマウス!花弁はなんともきれいな色ですね。季題は露草。






見送りし父母の向こうに鰯雲

遠い日のこと。帰郷して帰るときの空。季題は鰯雲



付髭(つけひげ)を取りて楽屋の夜食かな

季題は夜食。まだ出番があるので髭を汚さないように。




兼題に「生姜市」と出ました。港区の芝大門にある芝大神宮で毎年9/11〜9/21まで催される祭礼で、その昔はこの辺り生姜畑が多く境内で売られていたのでこの名がついたようです。期間が長いので「だらだら祭」とも言われています。どんなお祭りか出かけてみました。







生姜を買って帰ろうと思いましたが生姜は売っていません。当然のことながら現在はビルが建ち並び生姜畑なんぞありませんからね。で、形ばかり生姜がお供えしてありました。







これは千木筥(ちぎばこ)といいます。この芝大神宮だけのものでこの例祭の時にしか売っていないとのこと。何でも衣服が増え良縁に恵まれ幸せな結婚が出来るという縁起物のお守り。江戸時代からの伝統らしいです。大きさはスマホくらいの高さです。

千木筥は娘の土産生姜市