尾白川渓谷トレッキング

27日土曜日朝5時過ぎの出発。中央道で山梨県北杜市白州町の尾白川に向かいます。サントリーの白州蒸留所があり日本名水で有名なところですね。こんなに朝早くでても中央道、車の量は多いです。尾白川の駐車場について靴を履き替えたりなんだかの準備をして9時前に出発。「尾白川は南アルプス甲斐駒ヶ岳を源とする清流で、いくつもの滝や渕を眺めながら渓谷美が堪能できる。」という紹介コメントに、また初めての所でもあり何となく気分が高まります。

先ずは尾白川にかかった吊り橋を渡り駒ヶ岳神社を抜けて、この川に沿って上流へと渓谷道を登っていきます。
名水百選なだけあって流れる川の水は本当に綺麗。無色透明とはこのこと。川底がまるで水がないごとくに透き通り見えます。








10分くらい歩くとエメラルドの色の「千ヶ淵」に着きます。まあなんたるこの色の美しさ!
この先は準登山コースになり、登山の装備でと注意書きもあったりして身が引き締まります。右側に木々の間から尾白川の渓流が見え景色を楽しみますが、なかなかにアップダウンが激しく危険な箇所も多くあるので足元には充分気をつけて。
千ヶ淵を過ぎしばらく行くと、水しぶきをあげて豪快に落ちる旭滝と相成りますが、残念ながら渓谷道からは肝心の旭滝は見えません。
道幅は狭く鎖場・玉ロープの岩場があったりで、渓谷歩きはぬぐい去り登山モードに切り替えないとダメです。





「百合ヶ淵」に着きました。一輪の百合の花が沈んでぽっかり穴が空き満々と水を湛え淵になったという伝説があるとのこと。高いところから巨岩の間から覗き込みます。なかなかのスリル。
ここからがまた大変な道でしたよ。階段がわりの木の根っこを垂直といっていいほどに這いつくばって登り、鉄バシゴなど危険たっぷりの急所を登っていきます。







今回のトレッキング一番の名所でしょうか「神蛇滝(じんじゃだき)」です。谷を隔ててむこうに見える3段の滝です。美しい滝もう少し見晴らしの良いところで見たいと、狭い岩の上に渡ります。岩の間は深い谷間。丸太が4本くくってあってそれを渡ります。直ぐ横に木の枝が出ているのでそれを頼りに。その岩で座り込んでしばし滝に見取れます。















ここから最終目的の「不動滝」までは渓谷を離れ高いところを歩きます。緩やかな道にと変わります。やれやれです。
そうこうするうちに吊り橋が見え尾白川最大の滝が見えてきました。11時半。2時間半の行程でした。吊り橋を渡り滝の近くの河原に降りお昼にします。朝4時起きでおにぎりを握ってきましたよ。ごうごうと落ちる滝の音、こんなに凄い音なのに騒音とは感じませんものね。やはり自然の音は耳に心地よいのでしょう。
川底は白い花崗岩。その上を流れる清流。その流れを見ながらのお昼タイム。なんでこんなにおにぎりが美味しいんでしょうね!
しばらく休憩して12:20頃下山開始。




不動滝の吊り橋から見た紅葉の山。少々靄がたってかすんでいましたが美しい。苦労のかいがありました。
神蛇滝近くまでもどり、尾根下道下山道で降ります。登ってきた道は道幅も狭く危険な場所も多いのですれ違うことはとても困難。渓谷道を降りるなんて想像するだけでも恐くなります。
尾根道は歩きやすく難所もなくサクサクと進めます。
途中で不動滝の橋を修理する木材を背負って登る方3名に会いました。そうとう重そう。こういう方の力があって私たちは無事にトレッキングを楽しめるんです。心から有り難うございます。
帰りは尾白の湯という立ち寄り湯に寄りました。新しい施設で清潔でした。お湯は塩分を含んでいます。
温泉の後は白州道の駅でたんと地元野菜を仕入れました。名水もいただき帰ってコーヒーやお茶を点てましたがまろやかで美味しかったです。さすが南アルプスのお水です。