2012年11月の俳句

清正の井戸にまあるく冬の空

明治神宮の御苑にある加藤清正縁の井戸。満々と水をたたえ青い空が丸く切り取られて映っていました。季題は冬。



冬来しも超ミニ穿きてギャルの群れ

寒くないかしら、冷え性になって体に触らないかしらとおばさんは心配になります。お腹にホカロンしてね。季題は立冬(冬来る・冬にいる・冬立つ)。



べっぴんの茸は料理ためろふて

季題は茸。茸狩りに行って自分が採った形の良い茸はそのままとっておきたいような。



湯豆腐の湯気にほどけし愚痴ひとつ

土鍋を囲んでの湯豆腐の美味しい季節になりました。湯気に包まれてほっこり。愚痴をこぼすのやめましょ、もういい。季題は湯豆腐。



炉開(ろびらき)や音のよろしき湯相よし

茶道では夏の風炉に替わって11月から来年の4月まで炉となります。その年始めて切炉を開くのです。炭もうまく起こりしゅんしゅんと音のする湯、こんなお湯で点てたお抹茶は最高です。季題は炉開。