2013年1月の俳句

佳き年と願ふ遠富士初景色

家の近くの坂を登ると富士山が見えます。くっきりと雄大に雪を被って。季題は初景色。


二階より数を答へる雑煮かな

子供の頃一階の階段から雑煮のお餅はいくつと母。「はぁ〜い。ふたつ」。季題は雑煮。


百態のありて巳の年年賀状

今年の年賀状は干支の絵が特に多かったです。みんなそれぞれの蛇の絵。ユーモラスで可愛い蛇や抽象的な蛇など楽しませてもらいました。季題は年賀状。
1月なのでお正月にまつわる俳句が多くなりました。


風花のフェアリーダンス子の言へり

季題の風花は晴天にちらつく雪です。細かく風に揺られてきれいですね。



橐駝師(たくだし)の梯子ずらせり福寿草

橐駝は植木屋さんのことです。難しい古語ですね。 辞書によると1.「駱駝(らくだ)」の異名。
2.〔柳宗元の「種樹郭橐駝伝」に,郭という佝僂(くる)病の植木屋が自分を橐駝と称したということから〕とあります。
普通に植木屋の・・・としておりましたが先生に橐駝にするほうがいいと教わりました。勉強になりました。