2013年3月の俳句

春の野やほつほつ命生まれをり

長かった冬ですが季節は忘れずやってきました。季題は春の野。3月の初旬にふさわしい季題です。



霾(つちふる)やセピア色なり街の影

季題は霾。黄砂の事です。春はいっぺんに色が出てくる喜びがありますが、風が強く花粉も黄砂も飛び憂鬱でもあります。



潮騒を子守歌にす白子干

子守歌をいっぱい聴いてお日様をいっぱいうけて、そんな白子干、不味いわけがないですね。白子干丼大好きです。季題は白子干(しらすぼし)



引鴨や水面の影の遠くなり

季題は引鴨(ひきがも)。春になって北方に帰る鴨のことです。上へ上へ飛び立つ鴨、段々小さくなります。




一面の螺髪(らほつ)の土筆仏かな

土筆の頭 仏様のあの頭に似てませんか。季題は土筆。