美術館巡り


広尾の山種美術館で「百花繚乱ー花言葉・花図鑑ー」を開催しています。確かに美術館は花の絵画で満開でした。花好きな夫は四季草花図には興味津々でした。














私が心惹かれたのは橋本明治の「朝陽桜」(1970年)。福島 三春町の滝桜を描いた作品です。皇居の正殿松の間を飾るために描かれた作品ですので一般人は観られません。そこで山種美術館前館長が一般の人にも観られるようにと橋本明治に描いてもらったそうですよ。花びらがすべて正面を向いています。金色のバックは宮殿を飾るにふさわしいでしょうね。桜色に金色、これが見事にマッチしていました。











梅原龍三郎の「バラと蜜柑」(1994年)。「赤の梅原」と納得させられる作品で、赤がとても良かったです。バラのピンク、リンゴの赤、ミカンの黄と暖色オンパレードでバックの赤。ミカンの葉の緑が調和を保っているのでしょうか。全然違和感を感じられないのはさすがですね。こんな絵がお部屋にあればどんなに豊かな気持ちになれることか。。。。夢のまた夢です。美術館で満足させて貰いましょう。






突然食べ物の写真でスミマセン。私は美術館へ行くとそこのカフェでお茶することが好きです。この美術館のカフェはその折々の展覧会の作品をイメージした和菓子に抹茶を出すことをメインにしています。このときは丁度昼時、季節のにゅう麺をいただきました。上品な薄味でgood!!







続いては原宿に移動して太田記念美術館。浮世絵専門の美術館です。現在かかっているのは「江戸の女子力ーファッション・メイク・習い事」。女子力という言葉よく耳にしますが女性の魅力を磨くことですかね。この展覧会のタイトルはそんなとらえ方をして作品を展示しています。江戸時代の女性も女子力をあげるのに熱心だったらしいです。着物の着こなしやお化粧、習い事で女子力upする様子がいきいきと描かれています。当時のファッションリーダーは高級遊女や歌舞伎役者です。庶民の女性たちは身の丈のあった工夫をして楽しんだそうです。江戸時代後期になると化粧や髪型の解説書が出るようになったとか、現在と変わりませんね。






ファッション。江戸幕府は庶民の贅沢を戒めるため奢侈禁止令を発令しましたが、庶民は着物の柄を下方のみにする裾模様や、縞や小紋など地味ながら様々な文様を生み出してファッションを楽しみました。髪型ではかんざしなどもお洒落の小物ですね。














メイク。鏡に向かってお化粧する浮世絵はよくありますね。江戸後期には白粉や紅も庶民に手に入る値段になってきたようです。この女性の下唇が緑色なのは当時流行の「笹色紅」という化粧法だったんですって。斬新というか今でなら木村カエラちゃんがすると流行ったりして。













習い事。当時もお茶にお花、習字、三味線など芸事の習い事が流行ったらしいです。和歌や漢詩もお勉強して武家奉公のキャリアアップにつなげたんですね。今の女子は外国語が必須アイテムですね。

浮世絵の美術館ということもあって外国人が多く来てました。タイトルの「江戸の女子力」英語で"Women's Powwer of Edo" と表記されてますが、まんまの英訳ですね。これで外国人は理解できるのかしら? 
原宿という場所もあってか、若い人も多かったです。この展覧会を観てきっと彼女らの女子力もupすることでしょう。