笠間の陶器市 「陶炎祭(ひまつり)」

5月3日。茨城県笠間市の陶器市に出かけかました。GW後半初日とあって東京を出るまでも3時間かかるという渋滞。常磐道に入っても渋滞です。でもぴたっと止まるわけではなく流れてはいるので。これぞとばかりに山下達郎のアルバム「OPUS」3枚組をがんがんの音量でかけ、じっくり歌詞を聴きリズムを取ってストレスを発散。渋滞は覚悟の上でしたので夫婦機嫌悪くならないで済みました。


笠間に入って先ず訪れたのは日動美術館の「春風萬里荘」。北大路魯山人が北鎌倉で住居としていた茅葺き民家を移築したのです。えっ、笠間と魯山人は何か縁がありましたっけ?と不思議でしたが、住居を移築しただけのことでした。「春風萬里」とは李白漢詩にある言葉で、北大路魯山人が好んで用いていたようです。
次は笠間日動美術館へ。「自然美を謳う 金山平三・佐竹徳の世界」を開催中。2名とも油絵の画家で14才も年が違うのですが交友があり互いに尊敬し合う仲であったらしいです。戦前・戦中・戦後を通して活躍。金山平三は山形県大石田に住み厳しい寒さの自然を、佐竹徳は岡山県牛窓のオリーブ園の風景を描きました。





今回のお目当てでもある陶器市に。毎年4月29日から5月5日に開催される茨城県下最大の陶器の祭典。










200軒以上の陶芸家・窯元・地元販売店などが「笠間芸術の森公園」に集合です。個性豊かな店作りと作品に圧倒されます。陶器を並べながらカウンターのBarがあったり、多国籍料理風があったりで楽しい!
「純笠間焼」の幟が立っているお店もあります。笠間の土で焼いているという。他はどこで?笠間の陶芸家だけではなく他所からも出店してることなのか。


たくさんのお店を見ていて思うのですが、従来の笠間焼きはもう古いですね。決して古いものを邪険にするわけではありませんし否定するわけでもありませんが、そこにやはり新しい何かを足していってほしいなと思うのです。いつまでも同じ物を作っていても人気出ませんって。お客さんの目も肥えています。





この案内を見ると覗きたくなるのが、若い人好きの我々夫婦。若い人を応援したいんです!
出させて貰っているテントも小さく、会場の隅っこに遠慮がちに出しています。6店ほどでしたか。






そのうちのおひとり、金子翔一君。織部が主でしたね。絵付けがとてもお上手に思って夫はぐい飲みを私は湯飲みを買いました。ご両親が手弁当でお手伝いに。陶芸家になるという息子を心配で見まもっている感じでした。土をこねるのは得意だけれど売れた商品を新聞紙で包むのはへたくそな翔一君、お母さんが気をもんでいます。その風景がほほえましく話しかけました。筑波の大学を出て愛知県の常滑市で作陶の勉強。ガンバレ、翔一君! 巨匠と呼ばれるその日までなんてエールを送ります。