5月4日は塩竈へ


塩竈の夫の両親は85才と86才。二人で暮らしていますがご機嫌伺いに行きました。
仙台で仙石線に乗り換えて塩竈に行くのですが、仙台では博物館で特別展「若冲が来てくれました―プライスコレクション 江戸絵画の美と生命―」を開催していますので寄りました。親日家であるプライスさんは伊藤若冲を中心とした江戸時代の傑作を集めています。福島・宮城・岩手の3県の震災復興を願ってコレクションを3県の順次開催していきます。震災の報道を見たときにジョー・プライスさんは若冲の「鳥獣花木図屏風」を思い浮かべたそうです。「鳥やけものは言うに及ばず、草木の一本に至るまで、若冲の描く世界は「生命(いのち)」の輝きと喜びに満ちています。この「鳥獣花木図屏風」を東北の皆様に見ていただき、少しでも慰めになることを願いつつ、子供たちには元気を取り戻して欲しいという願いから、今回の展覧会は計画されました」とあります。
http://www.nippon.com/ja/files/e00031_ph09.jpg
この絵がやはり圧巻。屏風ですがガラスのウインドウの中ではなく裸で展示されています。もちろん警備員はいるしこれ以上進入禁止の線はありますが、なかなか大胆で驚きました。
「若沖が来てくれました」となっていますが、全部が全部若沖の作品ではありません。コレクションの一部がという意味です。   (ひろべえさん、お先に(微笑))。

この後塩竈に向かいました。両親元気ではありますが、やはり寄る年波には勝てず家の中は片付いておりません。紙袋や段ボールがやたらとってあっていかにも散らかっている感じ。トイレなど掃除をしましたが、やはり1週間ほど滞在してゴミの日に出すところまでしないと片付けになりません。本人達は「この部屋は物置にしているからいいんだ」なんて言っております。「ちょっと部屋の中くさいよ」といえば「魚処理場の臭いがここまで来る」とかなんとか、ああいえばこういうで年寄りもなかなか毒があります(笑)。一緒に住もうと夫が持ちかけても、どちらか一人になるまで頑張ると。。。

塩竈のタクシーの運転手さん、GWは忙しいですかなんて話をしたら、「いいや病院が閉まっているから暇だ」なんて言っておりました。地方都市のそのまた小都市、住んでいるのは高齢者ばかり。バスが通っているわけでもなく交通手段はタクシー。うちの両親も然り、通院にはタクシーを使うんですね。日本の小さな街の現状を垣間見る思いです。
ちょいちょい様子を見に行かなくちゃ。