京都 今日庵 桐蔭席(とういんせき)


18日土曜日、京都の茶道具屋Zさんが裏千家 今日庵 桐蔭席でお席を設けられるので、先生始め社中6名で行きました。桐蔭席は8年ほど前うちの先生がお席をお持ちになりお手伝いでいきましたが、懐石をお出しするお手伝いで忙しくゆっくりと茶室を拝見することなく終わってしまってとても心残り。「先生、お手伝いでなく今度はお客として桐蔭席に行きたいです」とかねがね直訴(笑)しておりまして、今回願いを叶えていただいた次第です。
寄り合いでしばらく待ち、新緑繁るお庭を通り、だんだん気が引き締まっていきます。つくばいで手を清め心も清めて席入り。四畳半のお席に行燈の明かりと清々しい初夏の明かりで気分もこの席に入られた喜びで満ちます。
お道具屋さんの茶会ですからお道具は素晴らしいものばかり。私たちのお席は京都在住アメリカ人の陶芸家リチャードさんが正客を務めてくださいました。さすが陶芸家だけあって亭主とのお話しが弾みます。やり取りを聞いているだけで勉強になります。が、やはり緊張しているのでしょう、細部はすっかり忘れてしまいました(汗)。お道具だけしっかり記憶にとどめました。
お話しが尽きませんが、この後お食事の広間に移動します。辻留さんの茶懐石、さすが美味しいです。こうして桐蔭席での茶会は終わりました。


今日はホテルを取っておりますのでホテルで着替え、大徳寺塔頭の一つ聚光院(じゅこういん)に社中のみで行きます。聚光院は千利休が開祖である笑嶺和尚に参禅したことから利休の墓をはじめ、三千家表千家裏千家武者小路千家)の菩提寺・歴代の墓所となっています。写真は利休さんのお墓です。普段は拝観謝絶ですが、社中のお一人が「お茶を習っているもので東京から来まして是非お墓参りをさせていただきたい」と粘ってくれてお許しをいただきました。ラッキーでした。お礼の心付けを皆で出しあって。こういうことはきちんとしなければいけません。大人ですものね。
先生をお迎えに行き京の街をブラブラしながら今晩のお食事は蓮月茶屋の豆腐料理。久しぶりの皆さんとのお食事、会話に花が咲き楽しいひとときでした。
ちょっと飲み足りない三人で、ホテルのバーでカクテルをいただいて京の夜も閉じていきました。