7/4 福島県 雄国沼 ニッコウキスゲ2日目

大塩温泉はとにかく温泉がいい。大体に於いてどこの温泉も内湯のみが正真正銘の温泉で、露天風呂は普通の湯です。露天風呂ブームにのって露天風呂を増設して温泉は引いてないところが多いです。ですから私は露天風呂は入らず内湯だけにします。たまにその反対もありますが。。。泊まった宿はその旨ちゃんとお断りしています。そういうところ良心的。
ホームページから予約しましたがいつも満室の表示。インターネット予約で残2室とあり、運良く取れたかと思いきや、着いたら歓迎のボードはうちともう一件の2組だけ。「?」と思いつつお部屋に案内されさっそくお風呂に。ずーっと私だけ。夕食も他の部屋に案内されましたが私たちだけ。寝る前にお風呂にいっても私が使ったおけと洗い台がそのままの状態に。えっ、うちら1組だけ? 全館貸切状態? もう1組の名前はダミーだったの? チェックインからお食事から担当は女将さんひとり。他の従業員にはひとりも逢っていない。お客さんにも会わなければ従業員にも会わない。し〜んとしています。でもお陰でゆっくりさせてもらえました。

お酒を飲みながら夫婦で論じたですよ、頼まれてもないのに(笑)。過疎化現象の温泉街について勝手に推測してみたですよ。
ホームページの予約スケジュールは満室と表示されています。これは嘘なんですね。嘘というと語弊があるかもしれませんが平日は2組ぐらいでいいんです。それ以上は取らない。中途半端に来られても人件費を使うと利益が出ない。平日1〜2組なら経営者だけでまかなえる。女将さんがフロント・仲居・掃除・お布団敷きを担当しご主人が板前をすれば、お客さんに不自由を感じさせない程度にはこなせますね。土・日に旅行社の団体さんを受けれればまあそこそこやっていけるのかもです。その時は応援の仲居さんを頼めばいいんですものね。
その仲居さんも昔は一杯いましたが、過疎ではそんなおばちゃんも歳をとりそうは重労働はできなくなって、働ける人手もなくなってしまった。365日フル回転の営業は出来なくなった。そんな風に思いめぐらしました。あくまでも勝手に推測ですからご容赦くださいね。
私はこの旅館好きなんです。豪華絢爛な料理やお部屋ではないけれど、値段に見合う、むしろお値打ちといえる設定。雄国沼に来たときはニッコウキスゲを見てお塩の温泉に入ってそれで充分。

朝起きて・アウトする前にと惜しむかのように温泉に入りましたが、とうとう女将さん一人にしか会いませんでしたねと、そんなことは触れずに(笑)、世間話などして精算を済ませ、今日は雄国山に登ります。雄国山山頂からは磐梯山安達太良山西吾妻山飯豊山の4つの名山が360度に楽しめるというのです。雄国パノラマ探勝路を登ります。が、天気予報によるとお昼から雷を伴った豪雨とのこと。行けるところまでいってお昼までには下山することにしました。熊に注意の看板が。熊よけの鈴をリュックに付けて鳴らしながら歩くのですが、それが故障。熊さんとこんにちはは避けたいので、仕方がなく手で振りながら歩きます。なんかお遍路さんみたい。
残念ながら時間的に頂上までは行けず下山しました。又の機会を楽しみに。


磐梯山です。会津のシンボルで福島を代表する山ですね。標高1816m。穏やかな名山で会津富士とも言われています。こちらが表の顔とすると










こちらは裏の顔。噴火の後が未だに生々しく残っています。1888年明治21年)に噴火しました。被害は大きく発生した爆風と岩屑なだれにより北麓の集落が埋没するなど477人の死者を出したということです。
噴火により桧原湖・小野川湖・秋元湖・五色沼をはじめ、大小さまざまな湖沼ができ今の裏磐梯の景観があるんですって。

さて、ニッコウキスゲに心を残し家路につくことにしましょう。満開の時に来られて良かった。ありがとう。