2013年8月の俳句

縫い上げし浴衣やうれし帯も赤

季題は浴衣。caravanさんのブログの写真を拝見して。


向かい合う花火線香恋花火
仲違いせし子もまじり庭花火
手花火や牡丹松葉に菊と散る


季題は花火線香(線香花火・手花火・庭花火)。恋花火は遠い昔の思い出。昔は庭で花火をしていると近所の子集まってきましたね。
花火線香は4つの一生があるとか。写真左から「蕾」次は「牡丹」ぱちぱちと勢いのある青春時代。「松葉」さらに勢いが増し充実の30〜40代でしょうか。最後が「散り菊」静かに余生を送る晩年。なるほどねぇ〜。



横丁の稼業継ぎゐし新豆腐

季題は新豆腐。新大豆で作った豆腐です。甘い風味があるとのことですが最近は食する機会が少なくなりました。でも町の豆腐屋さんが商いを続けていってくれるのはうれしい。



野良猫のくさめひとつや秋涼し

季題は新涼(秋涼し・秋涼)。秋初めて感じる涼しさですが、この異常気象ではまだまだですね。でも朝晩は少し感じられます。


遊びの輪入れずひとり赤まんま

ちょっと内気な女の子。みんなで遊んでいるのを横目で見ながら、いつか声を掛けられるのを赤まんまをいじりながら待っています。季題は赤まんま(赤のまま)。犬蓼の花のことです。おままごとでこの花をしごいて赤飯にみたてたのでこの名があります。