いじめられ行きたし行けぬ春の雨
小林凜君は現在12才。小学一年生の時からいじめを受けましたが、そのいじめはだんだんエスカレートしていき、お母さんは不登校を選択しました。
幼稚園の時一茶の俳句に出会い興味を持ちます。おばあちゃんと散歩しながら自然を昆虫を目にして句を作っていきました。小学生で学校に行けないのは何と辛いことでしょう。それでも俳句があるから、良い句ができると(駄作でも)お母さんもおばあちゃんも賞賛のダンスをしてくれるのです。その喜びがあるから耐えられる。
本に掲載されている句を全部紹介したいくらいですが、その中からピックアップ。
ブーメラン返らず蝶となりにけり
春嵐賢治のコートなびかせて
いじめうけ土手の蒲公英一人つむ
抜け殻や声なき蝉の贈りもの
生まれしを幸かと聞かれ春の宵
ああ、やっぱり全部書きたくなっちゃう。。。
凜君、俳句があってよかったね!!
興味のあるかたぜひ、お読み下さい。
ランドセル俳人の五・七・五 いじめられ行きたし行けぬ春の雨--11歳、不登校の少年。生きる希望は俳句を詠むこと。
- 作者: 小林凜
- 出版社/メーカー: ブックマン社
- 発売日: 2013/04/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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