写真展 「TOKYO 1970 by Japanese Photographers 9」


10/5からアルマーニ/銀座タワーで開催しています。タイトル通り1970年代東京を撮影した写真展です。9名も当時活躍した写真家ばかり。9人の写真家の個性が余すところ無く表現された写真ばかりの展示で、大いに納得です。写真上段左から、有田泰而・沢渡朔須田一政 中段左から、立木義浩寺山修司内藤正敏 下段左から、細江英公森山大道・渡辺克己。
立木さんはやはり女性の写真が美しいし夢があります。女性への優しさを感じます。寺山修司はマルチアーティスト。写真家の顔も見せてくれます。写真もやはり前衛的であり個性の強い俳優さんを被写体に使っています。
私が特に気に入ったのは渡辺克己の「新宿群盗伝」。当時の新宿ゴールデン街で働く人々。場所が場所だけに被写体は風俗嬢(?)、またちょっと危ない人、おかまバーのオニイサン いえオネエサンたち、スナックのママ、みんないいんですよ。「てめぇ、なに写真とってんだよっ!」ではなく「いいよ、あんたが撮るんなら協力してやるよ!」という顔なんです。渡辺克己がよそ者ではなく、深くゴールデン街に踏み込んだからこそ撮れたと思われます。
展示写真は販売もしておりましたが、沢渡さんや立木さんの写真などは居間に飾れますが、どうですかねぇ〜、渡辺さんの新宿の写真は居間には飾りにくいかも。。。絵画と違って被写体が生身の人間ですから、難しいところですね。こういう写真は。
写真家や写真が趣味の方達には大いに参考となるでしょうね。