2013年11月の俳句

日照雨(そばえ)来し花柊の香をのみて

季題は柊の花。可愛い小さな花で香りもほんのり優しい香りですね。



薄き日に白きは梨の帰り花

家の近くの中学校にりんごと梨の木が植わっています。帰り花は見つけると嬉しい気分です。季題は帰り花。初冬の小春日和の頃時ならぬ咲く花です。





貼られをる火の守り札三の酉

三の酉のある年は火事が多いと言い伝えられています。買った小さな熊手にもちゃんと火の用心の札が貼ってあります。季題は酉の市。






口切の茶事引き締める漢詩

季題は口切。その年の新茶を葉茶のまま茶壺に入れ密封し炉開きに封を切って茶を点てます。茶人のお正月と言われるほど大切な儀式です。









11/19は吟行で横浜赤レンガ倉庫に行きました。吟行の場合はその場に相応しい句を詠むように努めますが、それがなかなか難しいです。季題は冬。

人形の目の青さ増す冬の海

赤煉瓦いくたびの冬迎へしか