業躰(ぎょうてい)先生にご指導をいただく

昨日は茶道のお稽古は光栄にも京都からいらした裏千家業躰先生に教わりました。私どもの先生と懇意にしていらっしゃる先生とそのお弟子さんに交えていただきました。総勢7名で朝10時からスタートして午後6時頃までかかりました(昼食休憩を挟みますが)。皆さん奥伝のお点前ですので一つのお点前に40分間程掛かります。
業躰先生とはお家元に居住して茶道の修行をされた先生です。裏千家だけが使う呼称でして内弟子のことですね。
私は四ケ伝(しかでん)のお点前の一つ「盆点(ぼんだて)」を見ていただきました。四ケ伝は茶通箱・唐物・天目台・盆点の四項目です。台子点前の基本となります。
盆点は唐物茶入を盆にのせて扱うお点前です。盆に茶入をのせるということは、そのお点前のお道具の中で茶入が一番大切であり由緒あるものという設定になります。

初めて業躰先生にお稽古をつけていただくので前日から緊張していました。しかし点前座に座ると心も落ち着きます。平常心でのぞむことができました。しかし間違って身に付いてしまったことなどがあります。こういったお点前は伝授となるので指南書などはありません。見て覚え、やって覚え、自分で書いて覚えるんです。帰宅して忘れないうちに自分のノートを訂正しました。そうやって積み上げて自分のノートを作り上げていきます。
時々こういう伝授・奥儀のお点前をブログで上げていらっしゃる方がいまして驚きますが、それは破門ものです。

業躰先生は理路整然としていらして女の先生とはまた別な教え方をなさいます。やはり茶道の意味の、お点前の意味の根本的な理論をお話くださいました。とても有り難く嬉しいことです。
お稽古にこれで良しはありませんね。死ぬまで修行です。また気持ちを引き締める私でござりまする。