隅田川七福神巡り

新年の七福神巡りは一昨年から始めました。仕事の落ち込み挽回を神頼み。きっかけは不純です(笑)。でも重ねると知らない街を巡る楽しさが加わって来ました。今年は隅田川に沿っての七福神。昨日の1/11土曜日です。


浅草からスタート。言問橋(ことといばし)を渡ります。良い名称ですね!在原業平の詠んだ「名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと」からきているとも団子の名称からとも。団子にも惹かれるけど、、、まあロマンを重んじて私的には業平さんといたしましょう。






言問橋からの隅田川。広くて綺麗な川です。この隅田川水上バスはいいですよ。観光の時は日の出桟橋から浅草まで船で案内します。









大國・恵比須神 三囲神社(みめぐりじんじゃ)。
三井寺の僧源慶が祠を再建したとき神像が出土し、白狐が現れその像の回り三度回って消えたことから「みめぐり」の名がつけられたとのこと。









布袋尊 弘福寺
布袋様は七福神の中で唯一実在した中国の禅僧だそうです。







辨財天 長命寺
三代将軍家光が鷹狩りの途中で腹痛を起こし寺の井戸水で薬を服用したら治ったことが名の由来とか。
芭蕉の雪見の句碑があります
「いざさらば雪見にころぶところまで」





長命寺で思い出してください。桜餅ですね。向島長命寺桜もちでいただきましたよ。こちらのお店が発祥らしいです。木箱に入って出されるのが風流、いいやね。味はもちろん旨うござんす!








向島を歩いておりますとあちらこちらに料亭があります。いまでも健在なんですね。
向島墨堤組合見番というビルがあります。「見番」とは客席に出る芸者さんの取り次ぎや玉代の計算事務を行う所ですね。土塀のいかにもらしい料亭がありました。勝手口に入る板長らしき人、目があったらこんにちはと声を掛けてくれました。どこから見ても客にはみえない通行人の私たちに、なんだか人情を感じて嬉しかったです。古い街、だてに歴史が続くものではありませんね。







福禄寿尊 百花園
向島百花園の中にあります。お参りするには入園料150円を払わなければなりません。この季節木々はみな枯れており彩りなし。梅の季節はいいですよ。そんな梅の時期と句会で夏に来たことがあります。句碑の中から
「黄昏や又ひとり行く雪の人」雪中庵梅年句碑
「春もややけしきととのう月と梅」芭蕉「春もやや」の句碑






寿老人 白髭神社
祭神の猿田彦命千客万来・商売繁盛の神様。しっかりお参りしましょう。









毘沙門天 多門寺
七福神もいよいよ最後。本尊の毘沙門天弘法大師の作と伝わっています。どのお寺も神社も開帳は元旦から七草の7日まででして見られませんでした。来年はやはりそれまでに行くとしましょう。
しかし弘法大師というお方はどこにでも現れますね(笑)。各地の温泉も弘法大師が発見したとか浸かったとか言われています。それだけ日本中を行脚したことでもありますね。
大体2時間半かけて歩きました。こうした古い街を歩くのは楽しいです。向島から鐘淵は戦争で焼けなかったんでしょうね、民家の間を狭い狭い道が続きます。生活の臭い・音がすぐに感じられそうな、ゆったりした気分を味わえました。