畠山記念館 「利休とその系譜」展

畠山記念館は高輪台にあります。茶道具を中心に日本・中国・朝鮮の古美術を所蔵しています。荏原製作所の創業者 畠山一清のコレクションです。記念館の庭には茶室が4つあります。奈良の般若寺の客殿などを移築し私邸宅としておりました。その後その私邸は売られ高級料亭「般若苑」として1948年から2005年まで財政界人に利用されました。未だ営業されているときに記念館を訪れ、庭越しに般若苑が見られましたが、それは広い庭園に囲まれた素晴らしい日本家屋でした。いままたその土地は売られ、なんだかすごいマンションになっています。


千利休と二世の少庵と道安由来の茶道具・書画が展示されています。千利休作の竹と象牙茶杓がありましたが、茶杓では織田遊楽作の茶杓 銘「鶴古意」が大振りで力強く惹かれました。
記三(きぞう)の黒棗は蓋の丸みと塗りの厚さが魅力です。記三は紹鴎、利休の塗師で、その存在と共に作品は初めて目にします。蒔絵の施された棗も素敵ですが、黒一色塗りのものはその善し悪しが顕著に表れるといっていいでしょう。












残念ながら展示品の写真はないので茶道本から黒棗と茶杓の写真を貼ります。
棗(なつめ)は薄茶を入れるもの。茶杓はその茶を掬ってお茶碗に入れるためのお道具です。ほとんど竹で作ります(上のお点前では象牙製を使います)。器用な方は自ら竹を削って作られます。私は鉛筆削りさえ下手でしたのでとてもとても作れません。でも還暦の祝いに知人の茶人が作ってくださいました。先生に銘をいただき、私の唯一の宝物です。




閑話休題
都知事選まっただ中です。投票まであと6日となりましたが、どうも盛り上がりに欠けるようです。
私も大いに迷っていますが、桝添さんが当選すれば原発再開の道まっしぐらになってしまいそうです。自公が推薦していますからね。それは阻止したい。となると細川さんか宇都宮さん。細川さんは76歳ですよ。年齢的にちょっとね。当選すれば佐川の問題がぶり返されて都政が滞るのが心配。そしてまた止めちゃうなんてならないかしら。宇都宮さんは共産党推薦が気になります。もう今の世の中共産党の党名は時代にそぐわないんじゃないでしょうか。そんなかんなで揺れ動く正に浮動票のひとりです。