山種美術館 「Kawaii 日本美術−若冲・栖鳳・松園から熊谷守一までー」


11日の祭日に観てきました。タイトルにKawaiiと付くから小動物や子供の日本画が多いかと思いきや、それほどまあるくころころの動物たちの作品ばかりではありません。大人向きのKawaiiです。三部構成になっております。















第一章は「描かれた子ども」−人物の中のKawaii

上村松園の「折鶴」。この画家の女性は上品で美しく着物や帯の柄もセンスが良く、釘付けになりますね。美人画を描かせたら右に出る者はいないと思うほどです。














私が一番気に入ったのは関山御鳥(せきやまごちょう1921〜1989)の「琉球子女図」です。知らない画家です。鮮やかな朱色のバックに右から桃色・朱色、水色、赤、紺と違う色の紅型の着物を着た子供たちを描いています。紅型の着物も美しく少女達の表情も生き生きと可愛い。







第二章は「生きもの大集合−動物の中のKawaii

この展覧会は前期と後期に別れ、2/4からこの作品 伊藤若冲「樹花鳥獣図屏風」が展示されました。夫は前にプライスコレクションで観たもう一つの「樹花鳥獣図屏風」と比べてみたいと楽しみにしていました。こちらの作品は静岡県立美術館が所蔵しています。プライスさんのものと比べると小ぶりです。やはりプライスさんは大きい方を買ったのですね(笑)。





川崎小虎(しょうこ)「仔犬」。夫はこれが大好きでした。
小虎さんの長女 すみさんは東山魁夷の奥様だそうです。また息子さん達も日展などで活躍する日本画家とのことです。








第三章は「小さい・ほのぼの・ユーモラス−Kawaiiってなに?
江戸時代から明治〜大正〜昭和にかけてのユーモラスな作品が並びます。

かわいいの筆頭はやはり子供ですね。最後は谷内六郎「ほ ほ ほたるこい」。
日本のわらべうたとして彼の4点の作品が展示されていました。1970年の作品ですから観たこともあり懐かしさが蘇りました。

※写真は山種美術館のHP・図録から