1/31 よみらくご  第一回特別公演


柳家さん喬柳亭市馬柳家花緑のお三方、豪華共演です。
で入場口にはいつものように出演者のCDなど販売しているのですが、名前忘れましたが小冊子、販売しているお兄さん「最後の一冊ですよっ」といつも言っている。帰りも言っている。最後の一冊が去年来た時も今回も売れなかったのかとなんだか可笑しい、落語的で、嘘つけとは憎めない(笑)。
皆さん五代目柳家小さんの弟子たちで(花録は孫)、先ずは三人のトークショー師匠についての思い出話が中心でした。
花録さんはさん喬さんが弟子入りした時はまだ生まれていなくて、市馬さんが弟子入りした時は小学生であったとか。兄弟子のお二人には頭が上がりませんね。





さて一番手は花録さん「高砂や」。三代目から伝わる十八番を花録さんは若さでみずみずしく聞かせてくれました。長屋の八五郎が財産家の婚礼の仲人を務めることになったのです。そもそもそこの若旦那が一目惚れした女性との中を八五郎が取り持って、それが縁で仲人役を。物知りのご隠居さんに羽織袴を借りに来て仲人としての心構えも教えてもらうことに。で仲人としてはご祝儀で謡の「高砂や」を仲人として披露しなくちゃいかんだろうと教わりますが。。。。
その当時は婚礼のご祝儀といえば、こうした謡など芸を披露することだったらしいです。今のように金一封ではなかったようですね。



続いて、市馬さんの「三十石」。もともとは上方落語の演目。京都伏見、大阪八軒家の間を往復していた舟での出来事の噺です。三十石舟という名はお米が三十石積まれたからとも人が三十人乗れたかとも言われています。それを江戸からの旅人二人に置き換えての内容になっています。京都から大阪に向かうということでの舟の中でのお客と船頭さんの珍問答が続きます。それももちろん愉快ですが、今回は市馬さんということで船頭の舟唄をたっぷい聞かせてくれました。大らかでいい声です。三橋美智也さんの歌が得意とか、ちと古いですが(笑)。



仲入りとなって、最後を締めるのはさん喬さん「妾馬(めかうま)」。もうおなじみの演目です。長屋に住む八五郎の妹がお殿様の側室になり、お世継ぎを産んでめでたしという噺ですが、祝に大名屋敷に呼ばれた八五郎が妹のお鶴にお鶴、良かったな。おかっさんも喜んでいたぜ。でもなこうして周りの皆さんがお前を引き立ててくれてのお陰だぞ。いいか高ぶっちゃいけないぞ。そこはちゃんと心してな。お殿様、どうぞお鶴を末永く可愛がってやってくだせよ。どうぞみなさんも宜しくおねげぇします。と右に左に頭を下げる。う〜ん涙が出てきます。さん喬さんに泣かせられます。
面白い奴と大名も八五郎が気に入り侍に召し抱えられてめでたしめでたしと大体これで終わるのですが、何故に「妾馬」と題がついているのか不思議だったんですよね。ちょい調べるとこの噺には長い続きがありまして、ある日使者となって馬で出かけるのですが、慣れぬ馬に乗って必死に無様にたてがみにしがみついているところ「どこに行かれる?」と尋ねられて「どこに行くか馬に聞いてくれ」というオチとか。
一度前編聞いてみたい気もしますが、まぁいいか。



〜〜〜〜閑話休題〜〜〜〜〜
明日帰る予定ですが、今は塩竈です。頂いた水晶のいなか魔除け(?)のストラップをつけ、レッグウオーマー、ほかほかタイプの腹巻きと万全の用意で来ましたが、ここのところ塩竈も暖かい日が続き、ほっと胸をなでおろしています。
義母は老健の施設で安心です。義父も風邪も引かずに済んでいます。昨日は義歯の調子が悪く歯医者に行きましたが、いつもなら一人で大丈夫だと付いて行くことを嫌いますが、今回はすんなり一緒に付いてきていいよと言いました。そのほうがこちらも安心です。