落語 桃月庵白酒 独演会


落語に行ったのは4/20の月曜日夜です。会場は渋谷の「マウントレーニアホール渋谷」。なかなか個性的なホールです。音楽もやれば落語もやる、『世界屈指の情報発信基地である渋谷。この街の特性を最大限に活かし、「様々なジャンル・より多くのアーティスト」との連動により、上質で濃密なパフォーマンスを発信し続けるホールとして』とコンセプトにあります。なんだか小難しいことを言っておりますが、まぁ1ドリンク付きなんです。もちろん、び・び・ビールください!
だるまの桃ちゃんというか、肥満児桃ちゃんというか、今晩も桃月庵白酒(とうげつあん はくしゅ)さんはゆったりしたお姿でお出ましです。なんでもauのナレーションをやっているとのこと、お時間がおありの方はどうぞこちらです。※4分と長いので私は途中で止めましたけど(笑)
http://www.au.kddi.com/information/topic/mobile/20150306-02.html





「松曳き」粗忽者の家臣 三太夫とこれまた粗忽なお殿様のやりとりが絶妙です。立川談志が得意とした噺で、今は白酒さんも得意としているらしいです。粗筋ははしょりますが、国表より姉上ご逝去の手紙が届き、三太夫は慌ててお殿様にお姉上様がお亡くなりになりましたと報告に行きます。が、三太夫、帰宅してよく手紙を読んでみると、お殿様の姉上ではなく、自分の姉であった。。。責任を取って切腹を申しつけられます。いざ切腹と言うときに、お殿様「いや、切腹には及ばん。よく考えてみれば、与に姉はいなかった」


「死神」よく演じられる演目ですね。何かと付いてない主人公に死神が現れ、死神が見られるよう呪いをかけてやる。病人の枕元に死神が現れたらそれはもう死ぬことで足下なら大丈夫生きながえられる。呪文を唱えて死神を追い払えと。それで何人かの命を救い名医と評判が評判を呼び富豪になります。が、もともと貧乏人、貧乏人にはお金はとどまらないのですね。どんどん使って元の貧乏に。そして大店からご隠居の治療の依頼を受け大金に目がくらんだ男は、枕元に死に神が居るので、病人をくるりと半回転て死に神を足下にしちゃうわけです。
が、「悪銭身に付かず」のたとえがあるように、男は自分の寿命を大店のご隠居に売り渡したことに。。。とこういう噺ですが、ビールが効いたのか、昼間よく働いた疲れが出たのか(ウソ!)途中は居眠りしました。


最後の「幾代餅」 職人の清三が錦絵の花魁幾代太夫に一目惚れ。恋いこがれ、旦那さんから一生懸命働け、その給金は貯めておいてやるから1年待てと。もう清三はその言葉を励みに働きます。そして晴れて花魁に会いにへと吉原へ行きますが、ただの職人では相手にされないので醤油問屋の若旦那ということで。一晩開けて、幾代太夫もまんざら清三を憎からず思ったのか、営業なのか今度はいつ?なんて聞かれて、清三は実は私はただの職人でと身の上は白状します。正直者と分かった太夫は、その誠実さに惚れ、晴れてふたりは夫婦になれました。二人でお店を持ち、「幾代餅」という餅を売って繁盛し、めでたし、めでたしでございます。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜閑話休題〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


有栖川宮(ありすのみやがわ)記念公園です。港区の広尾駅の近くにあります。美容室がこの近くなので、キッシュを買ってお昼をしましたよ。久しぶりの緑に囲まれての昼食。美味しかったです。
都内にはこうした元何々家のお屋敷跡やお殿様の別荘が今は公園になって、大都会の中でも大阪や名古屋に比べると、う〜んと緑が多いです。