久々のトレッキング 大菩薩峠

29日朝4時過ぎに出発。大菩薩峠山梨県甲州市です。時代小説の「大菩薩峠」が映画になって市川雷蔵が主演という記憶で、読んでいないし観ていないのですが、なんとなく地味で暗いイメージ。それもそう、甲州街道の裏道と呼ばれた旧青梅街道は、現在の道ではなく大菩薩峠を越えていたのです。その道は関所を通れない罪人が通った道で、関所の番人の代わりに猪や熊、雲助や山賊などの別の意味での番人がいたといわれます。それでなのね、何となく暗いイメージがつきまとうのは。

しかし大菩薩嶺百名山ですし、雷岩からの眺望が素晴らしいというので行ってみることに。
中央道をひたすら走って勝沼で出ます。そして上白川峠の駐車場へ。駐車場は大きくないので止められるよう朝早く出たのです。朝早いのは夫は得意、というかむしろ好き。

駐車場から福ちゃん荘までは、このようになだらかな登山道が続きます。木が高く枝は上にありますので緑に囲まれた林の中をという森林浴っぽさはなかったですが、それでも久しぶりに本格的に歩くので心は躍ります。






福ちゃん荘からの唐松尾根と大菩薩峠の分岐点で唐松尾根を選択。雷岩を目指します。いやいやこっからが厳しかった。傾斜がきつくなります。急登です。頂上に近づくにつれて瓦礫が多くなり、少し登ってはふうっ。普通の人は1時間で行けるらしいですが、我々は1時間半掛かりました。あっ、夫の名誉のために訂正。私がふうっですので。
もう写真を写す余裕はありません。何人の人にお先にどうぞと譲ったことか。到着寸前はふらふら。こんな根性無し・体力無しでいいのか、私よ(笑)



雷岩に到着。とたんに元気になります。
岩はでこぼこですが、座れるスペースはここかしこありますのでフルーツとコーヒーで休憩。9時半頃でしたかね。







ほうらね。見事な富士山。遠くに浮かんでいるように見えます。う〜む、疲れがいっぺんに吹っ飛びますよ。



雷岩から大菩薩峠への尾根歩き。こちらは楽ちん。でも石がごろごろなので注意して。











標高2000メートルの標識だよ〜ん。
120メートル級の低山登山専門ばかりではないことを証明!






大菩薩峠。なかなかの賑わいでしたよ。なぜか若い人が多いのです。どこもおばちゃんのトレッキングツアー団体が多いのですが、ここ大菩薩峠トレッキングは年齢層が若い。山ガールも多く地味ではないかも(笑)。夫はそりゃ大喜びさ。







すごく分かりにくいと思いますが、かなたに写真の真ん中あたりに見えるのが南アルプス連峰。あれが甲斐駒ヶ岳北岳と居合わせた登山者と夫は確認しあって嬉しそうでした。

おにぎりは忘れなかったけれど、デジカメは忘れてスマホでの撮影で分かりにくくてすみません。
勝緑荘付近でおにぎり昼食して下山。下山道はなだらかで膝にも負担はかからず助かりました。
唐松尾根は大変でしたが、大菩薩峠へ行くなら、やはりこのコースをオススメします。福ちゃん荘から大菩薩峠ルートは面白みのない道で眺望もなくつまらないです。ただし私のように膝に不安な者には下山に向いています。

立ち寄り湯に寄って汗を流し、高速も渋滞もなく4時半頃には帰宅。早く帰れるとなんだか得した気分。その夜は9時には寝ました。そうですよね、朝3時起きですもの。