イギリス旅行 3


食事が美味しくないとの評判は前々から聞いており覚悟はしておりました。でもその風評を払拭すべく料理人は努力しているようですが、努力してこれ? 前はどんだけ不味かったんだという話ですが。。。。食いしん坊の私が何故にそのイギリスを選んだかというと、同窓会で席を同じくした同学年のおじさま、仕事でも遊びでも海外に行き慣れている5人が5人とも「イギリスが一番よかったね。また行きたいと思う国はイギリスだよ」と声をそろえて言うのです。おばさまの私としては興味がわいたのです。年寄りに優しい無理のない国かも。。。なんて。
そう、行ってみれば建物は昔のまま、修理をしながらそのままを大切に使う。新築でもわざと古く見えるようにと手を加える。屋根や壁は統一され町としての景観を大切にする。これ、日本はすべて失ったものではないですか。もちろん、石造りの家、木の家では耐久年数が違うとはいえますが、山の少ないイギリスは石材を使い、でも石をとり続ければ無くなってしまうから修理しながら住まう、山の多い日本は木材を使った。木材を使うことで山も保たれた。それが先人たちの知恵であったのではないかと。 昔を大切にするところがなんかこう歳取ると琴線に触れるのですよ。そんなわけで、旅行してみておじさまじゃないけれどイギリスがとても好きになりました。オススメしたい海外です。


そんなわけこんなわけで、イギリス旅行もいよいよ終盤。コッツウォルズで1泊して、午前中はボートン・ハウス・ガーデンに立ち寄ります。18世紀のマナーハウスの庭園で数々の賞を受賞している名庭園。テラスガーデンもあり様々の花の競演も素晴らしくガーデニング愛好家に人気らしいです。
ちなみにイギリスでは職業としてガーディナーが一番人気であるとか。結婚したい相手の職業でも一番とか。決してIT起業家ではないようです。




で、ですよ、この日のお昼はフィッシュ&チップスだったのですが、、、それがまあなんと美味しかった!! イギリスの代表的なB級グルメということですが、白身の魚も新鮮だったし、ポテトチップスもほこほこ美味しかった。タルタルソースも好い加減だし、やればできるじゃないか! と今までが今までだっただけに感激はひとしおでした。これだけは完食しました。 ※写真を取り忘れましたのでWikipediaから拝借
しかし、なんでイギリスって青野菜がないのかしら?サラダが出てきたことがない。ジャガイモとニンジンだけ。しかも明らかに冷凍食品。 羊ばかりで野菜畑は見なかったし。。。。





車窓からの眺めも羊牧草は無くなり、ウィンザー城へ向かいます。イギリス王室所有で週末にはエリザベス2世が過ごされます。45,000平方メートルの床面積を持つといいますが、この写真からはそれは感じられませんね。ごめんなさい。900年前に建てられ居城として世界最大のものだそうです。日本語のイヤホーンで番号を押しながら見学です。
メアリー王妃のドールハウスドールハウスだけではなく、室内も見学できて肖像画ばかりが並びますが、広間や謁見室など見学できて良かったです。






セント・ジョージ礼拝堂はゴシック建築で1475年エドワード4世に建築が始まり53年後に完成しました。内部のアーチ形の天井には歴代の王様の紋章が飾られています。なかなかに厳かな礼拝堂でした。どの建物もイギリスにあってはきらびやかではないですが、温かみを感じます。






ウィンザーは首都ロンドンから車で1時間くらいの場所。ロンドンから日帰りで十分行ける距離です。
さて私たちはロンドンに入っていきます。だんだん信号も多くなり、久しぶりに都会の風景となります。この夜は郊外のヒルトン・ロンドン・ウェンビリーに宿泊です。オリンピックの開催式をしたスタジアムのすぐ横でした。


翌朝はメアリー・ローズ・ガーデンに行きましたが、まだまだバラは少ししか咲いておらず、また私は花の写真は上手く写せないので割愛します。ごめんあそばせ。



バッキンガム宮殿です。こうして旗が出ているときは(写真に遠くて見えてない、すまんこってす)女王陛下は在宅であると。パリのベルサイユ宮殿、ドイツのノイシュバンシュタイン城など(両方とも行ったことなく写真だけですが)と比べると、バッキンガム宮殿くは地味ですね。でもこの中で女王陛下をはじめたくさんの方がお住まいと思うと、人の暮らしの息づかいさえも感じられるようでほっこりします。
しかし、すごい観光客。ロンドンの観光客が全員ここに集合したかと思うほど。スリも多いから注意と何度となく添乗員さんから注意されていますので、ショルダーバッグを斜めかけ前に持ってきて更に手で押さえて厳重に。お嫁ちゃんはパスポートを専用のバッグに入れ首からさげ下着の中に。「おかあさん、お腹のあたりが四角くふくれるんですけど」と大笑い。しかし念には念を。



それもこれも近衛兵の交代式を観るため。先頭は女性の近衛兵。カッコイイナァ〜。




続いて騎馬隊の行列。やはり先導は女性です。こちら騎馬隊は衛兵でも若く少年と呼んでもいいくらいの年齢だそうですよ。どうもイケメン揃いらしいですが、帽子が深くてよく見えませんでした。取ってくれるぐらいのサービスを期待するところですが、衛兵さんですのもね。 オバサンはこうだから嫌われる(笑)








さぁ〜て午後からはフリータイム。大英博物館を予定していましたが、ここは女二人、やっぱり買い物じゃないかいと意見が一致しロンドンの繁華街ピカデリーサーカスへくりだします。都会の中心でもこうして古い建物が並びます。高層ビルなど無いのがいいです。
そうそう、街中のレストランでランチをしたのですが、ブラックバスのムニエル、これはとても美味しかったです。シェフも頑張ってるんだと初めて実感!! しかし高い、£28.5ですから5000円はするもんね。軽〜い昼食にですよ。





目指すはお土産に買いたいと思っていた紅茶専門店のフォートナム&メイソン (FORTNUM & MASON)。立派なビルやでぇ〜。中に入っても洗練された空間に天晴れと。店内の写真はどこも禁止です。やはりディスプレイに命かけていますから写され真似されてはかなわんのです。買い求めたのはローヤルブレンドとジンジャークッキー。袋も買いましたが、何でもここでしか売ってないのでお土産に買って帰る人もいるとか。私は単にお土産入れる袋も持って行くのを忘れたから買いましたが、そう聞いてからは大事にしようとミーハーにすぐなる(笑)
帰国して早速味見しましたが、まろやかで美味しく、クッキーも大人の味で甘すぎず美味しゅうございましてよ。
三越でも扱っているようですが、この形の缶はロンドン本店だけのよう。買い忘れがあってヒースロー空港でも買ったのですが四角い缶しかなかったです。





旅行最後の夜は「お二人だけのテーブルで素敵なお食事をお楽しみ下さい」とツアーのパンフレットにありました。お嫁ちゃん曰く、どうも新婚旅行用のツアーかもです。お部屋もダブルになるかもしれませんと言っていたしと。ベッドだけはツインにと頑張ろうね! と強調。甲斐あってかすべてツインでした。まぁ最後の夜はお嫁ちゃんと見つめ合ってお食事するのもいいかっ。。。。ところがですよ、先ず羽田で集合場所に行ったら、おばちゃんと老夫婦ばっかり。「????」と二人で首をかしげ合い、ジューンブライドには早いからねと納得。
しかし、最後の夜になってそれが判明しました。ロマンチックディナーに参加したのは10組中2組だけ。その我々2組がみたパンフレットはこのロマンチックディナーが組み込まれ選択の余地無しでしたて。他の方々はオプションだったとかでフリータイムの方を選んだそうなのです。パンフレットが違ったらしい。きっと旅行会社の策略で集まらないからオプションにしたに違いない(笑)
ですよね、おばちゃん同士、おじさん同士・母娘でロマンチックディナーもなんですものね。
でも、お嫁ちゃんと向かい合っていろいろ話が出来て、帰りはもう一組の女性同士のお仲間と地下鉄の乗って帰りました。 ロンドンの地下鉄はわかりやすいです。間違いなくいい夜でした!



Black Cab ロンドンタクシーに乗ってみたかったのですが、とても高いと。地下鉄料金も高いですが1日乗車券だとお得です。地下鉄に乗る冒険もしたかったですしね。
添乗員さんの話では、ロンドンタクシーの運転手さんはロンドン市民から尊敬される対象とのこと。それはBlack Cabを運転する資格を得るための運転免許試験が「世界一難しい試験」と呼ばれるほどの難関だからだそうです。ですから運転手さんも仕事に誇りを持ち、決してぼったくりをしたり遠回りしたりはしないそうです。安心と安全を求められる乗り物なんですね。


長く旅行記事にお付き合いくださいまして有り難うございます。こうして写真を整理しながら、添乗員さんのお話のメモを見ながら、それをWikipediaで確認しながら書きつづってきましたが、それもまた楽しみというよりは復習している感が強く勉強になりました。
皆様に感謝多謝です。