映画 「ボヴァリー夫人とパン屋」

本当は昨日から塩竃の両親に会いに行く予定でしたが、行く前日夫と夫婦喧嘩。なんだかかんだと行く前にあれこれ言うのですよ、夫は。はいはいと聞いておきますが、庭の雑草や木々の刈り込みの話になって、私、頭に来たんです。前回夫が行ったときツタモノが凄くはびこり、隣家にも進入しているのでカットしたらしいです。それは大変だったよう。で、前々から私は膝が痛いし腰にも来るといけないので、真剣な草刈りは勘弁してよと伝えております。ましてや脚立を使っての枝切りやツタ切りなど無理です。大体脚立に乗ったこともないし、出来ませんと。
ああそれなのにそれなのに、もし私が行って見て気になるようならとハサミの仕舞場所を言う。
『それって、暗に「やれっ!」ってことじゃないの。女の私にやれと言うより弟に言ったらいいじゃないの。そういうことは男同士で片付けて頂戴よ! 私は両親に会いに行くことが楽しみで行くのだから。それで良しとして頂戴っ!』と言い放った私。
夫は「もう行かなくていい。俺が行くっ!」 で、朝早く出かけていきましたよ。「いけばいいいじゃん」私は寝たふりしてしらんぷりを決めた。
お恥ずかしい夫婦喧嘩の披露となってしまい、すまんこってすが、久しぶりに両親に会いに行く機会を奪われた気がして、どうにも気持ちが治まりませんでした。
きっと夫は綺麗に片付けているはずだから、草や枝のはびこらないうちに数日後行くことに決めた。そこは私もちゃっかりを決め込むことにするのさ。ふふふんだ。





さて、気分直しに昨日は夕方から映画に行きました。シネスイッチ銀座で上映しています。
ノルマンディーの片田舎にイギリス人夫婦がパン職人のマルタンの隣に引っ越してきました。そのイギリス人夫婦の妻の名前はジェマ・ボヴァリー。文学好きのマルタンは、魅惑的なジェマと小説のボヴァリー夫人を重ねてしまいます。隣家同士家族で親交を深めていくうちに、小説と現実が入り交じり妄想が膨らんでいきます。全く小説のようにジェマの前に若き美青年が現れ。。。。









文学好きのマルタンの行動がユーモラスです。憧れるジェマが小説のような結末になってはいけないと阻止しようとするのですが、ことごとく裏目に出ます。
ラストはさすがフランス映画らしく小粋です。マルタンの文学好きを揶揄する息子(高校生?)の方が大人かと思わずクスリ。


いい映画を観れて、気分も上々。
あぁ、やっぱり今一度女として生きてみたいわとおもっていけませんか? と自問自答してみますが、夕食に買ったお寿司に日本酒でそれも薄れたでござりまする。やっぱり食欲ですよ。
そんなもんさ生きるって と妙に哲学めいてみる、、、、長続きしないけれどもね、アッハハハハ。