塩竃のめまぐるしい介護一年

塩竃の両親の遠距離介護が始まったのは一年前。あれよあれよの環境の変化。我々夫婦も義弟も大変でしたが、なんといっても両親が一番辛かったでしょう。
いろいろな出来事が起きて、今は両親とも介護施設にお世話になっています。義母は最初から介護4ですが、背骨の湾曲と大腿部の骨折で歩行困難です。去年の入院の頃は痴呆症の症状も大いに見られたのですが、ここ最近は頭は非常にしっかりしてきているんです。痴呆は進んでいない気がします。
ですので、「なんで私がこのような施設にいなければいけないんだ」と主張が強く腰が痛いから病院に入院させてくれと、救急車を呼んでくれとごねます。
7月の末に施設の夏祭りがありまして、みんなで行ったのですが、不機嫌。途中で部屋に帰ると。

   不機嫌な母に一切れ西瓜かな

一口大の一切れでもういらないとそっぽを向く。難しい母親じゃ(笑)



先週、一人で行きましたが、このときは機嫌が良くニコッと笑って迎えてくれました。
頃合いを見て義母の好きな舟和のあんこ玉を出しましたら、これおいしいよねと食べました。


 分け合ふて母に秋めくあんこ玉









義父の一年は変化著しいものでした。毎日二人で義母の病院へ見舞いに行った日が嘘のよう。介護支援1だったのが、今や要介護5になってしまいました。施設内で受けるデイサービスも毎日参加しているようですが、やはり感情の起伏に大波小波があるようです。先日行ったときは施設内で疥癬が発生し院内感染の予防のため、外部者入館禁止となり逢うことは出来ませんでした。なので絵はがきのお手紙を受付に渡してきました。
デイサービスの頭の体操のレクレーション、算数はさすが元バンカー、問題をさっさと解いていくそうです。そして書道も好きでした。皆さんの成果が張り出してありますが、夫に「どうだ、俺が一番上手い! あの人のはへたくそだ」と指さして大きな声で言っていたようです。
はいはい、お父さんが最高、一番ですよ(笑)。

ふたりの症状が違うこともありますが、長く生きながらえても最後は別々な施設に暮らす父母に、何とも言えない心の苦しさを覚えます。