そうだ、谷中にいこう!

そろそろお出かけ虫が出てきましたよ、ハイキングに行きたいところだけれどちょっとそれは我慢。
東京下町を歩いてみましょう。「谷中(やなか)」は文京区と荒川区の境目にあります。寺町と呼ばれるほど寺院が密集しています。江戸時代上野に寛永寺が建てられるとつぎつぎこの子院が建てられ、またまた幕府の政策で神田より寺院が移転し、またまた大火事なんぞがありまして消失した寺院が引っ越してきました。どんだけぇ〜と思うほどにお寺にぶち当たります。



日暮里の改札口を出てレトロな下町「谷中銀座」を目標に寄り道しながら歩きましょう。谷中は猫が多いことで有名と聞きます。はい駅すぐそばの立派なお寺天王寺に入ると猫がちょろちょろお出迎え。









谷中霊園内の真ん中の一本通る桜並木を進みますと徳川慶喜公のお墓の案内があります。徳川家に特に縁もゆかりもありませんが、折角だからお参りしておきましょう。さすが徳川さん、四方塀で囲まれていまして立派な敷地の中にお眠りでございます。葵の御紋が威厳を放っています。
左側が慶喜公、右側が慶喜公の正室 美賀子のお墓。



玉石畳の基壇を築きその上は葺き石円墳状となっていますね。
雨脚も強くなってきました、先を急ぎましょう。







元酒屋さんのお店が下町風俗資料館となっています。この間口だけの資料館でしてどうってことない資料館。ちょっとがっくり。







資料館の信号はさんで向こうにある「カバヤカフェ」。こちらは有名なカフェです。レトロな民家の建物の中でいただくランチは美味しいですよ。𠮷田類さんの句会を2階座敷を借り切ってやったことがあります。もちろんその時はお酒もでました。













これを見るのも楽しみにしておりました。観音寺の「築地塀」。谷中のシンボルです。長さは37.6m、高さ2.06m。「瓦と土を交互に積み重ねた土塀に屋根瓦を葺いた作りは、200年前、赤穂浪士らが居た時代の町の面影を伝える貴重なもの」とのこと。雨で人も少ないですしその時代にタイムスリップしたような…もち、私は亡き夫の墓参りに来たうら若い御新造、いいよる男性を振り分け振り分けやっと寺に着きました。身持ちが堅いんでございますの。キャッ!!



そんなアホなこと想像しながらにやついていましたが、もう時は1時半を回っています。谷中銀座に入る前に薬膳カレーなるお店に惹かれまして入りました。五穀米に野菜カレー、トッピングに紅花と生姜を選んで。なかなかおいしゅうございましたよ。生姜が合うんですよ!意外な発見じゃ。で白のグラスワイン。チリのワインということでチリワイン好きですよの私の一言に店主に火がつきました。ワインの話をあれこれ。そしてついにはどちらからいらしたのですかとなり、大田区の○○、へっ私この店を任せられるまでは大田区の○○で生まれ育ちましたと、又話が弾む。
さぁ、お腹もいっぱいになりましたし失礼しましょう。店主は懐かしい地名が出てきて嬉しくて泣きたくなりましたと。あぁ、今日も男を泣かしてしまったじゃないか。キャッ!!




お約束の夕やけだんだんより谷中銀座の写真です。あいにくの雨で夕焼けどころではありませんが、階段上からの眺めは昭和初期の風景そのもので夕焼けの絶景スポットとして有名な場所なのです。それではお店をのぞきながら帰るとしましょうか。
谷中銀座のPHに夕やけの美しい画像がありますので張り付けておきますね。
http://www.yanakaginza.com/