志の輔らくご in PARCO 2016


日が前後しますが1/11の祭日、行ってまいりました。去年はチケットを入手出来ませんでしたが、今年は運良く取れました。昼間の公演です。成人の日で冬晴れの良い天気。渋谷は着飾った成人達で大にぎわいかと思いきや、そんなに見かけませんでした。

上手寄りでしたが前から3番目の席。志の輔さんのお顔がよく見えます。パルコのビルを含めこの一体再開発されるとのことで、2016年をもちまして「志の輔らくご in PARCO 」もひとまず終了。3年後に復活できるかはまだ未定とのこと。PARCO の名のビルが建つかどうかも分かりません。名前が変わっても復活してほしいと願わずにはおられません。




今日の演目です。
「大黒柱」は新しい噺。終わって食事の時に夫婦で振り返り「あの噺のオチ、何だっけ?」どうもオチがないように思うのです。で、よ〜く思い起こしてみると枕にオチがというか伏線があったのです。枕に、マイナンバーなど政も知らないうちにどんどん決められちゃって、政府のやることウカウカしてられませんなという話があったんですよ。
で、落語は父親の保険が満期になって大金が入るから家族揃って温泉旅行に行こう。鬼怒川温泉あたりでのんびり過ごしたいとお父さん。お父さんがいままでしっかり働いてきたお陰ですもの、あい分かったとお母さん。ところが……温泉旅行のはずがお父さんの知らないうちにイタリア旅行にどんどん話が進められ決定していたという新作でした。

「新版 猫忠」この噺は歌舞伎の「義経千本桜」源九郎狐の猫版パロディ。三味線のお師匠さんと兄貴がどうもいい仲になっているらしいと疑う弟分二人。塀の穴から覗けばふたりが仲睦まじい。兄貴の女将さんにも覗かせて確認させる……が、その二人は猫が化けた姿。父猫母猫が三味線の皮になっているので、お師匠さんの留守に化けて親猫に会いに来ていたという。ちょっとほろりとさせられるお噺です。

「大河への道」日本地図を作った伊能忠敬の偉業にまつわる噺です。忠敬出身の千葉県香取市に記念館があるそうです。噺が終わると映像画面に切り替わり、現在の日本地図と伊能忠敬が約200年前に完成させた日本地図が重なるシーンが映し出されますが、ほとんどぴったりこん。改めて忠敬の歩いて計測した正確さに心打たれます。なんとか忠敬の偉業を大河ドラマでやって欲しいと願う市の職員。しかしそれは叶いません。「大河に収まる男ではなかった…」とこの言葉でみんなは納得。