千家十職の軌跡展 


日本橋三越本店の新館ギャラリーで開催されました。最終日の12日行って参りました。最終日とあってえらく混んでいました。お茶というとおばさまが主流、ましてや隣でお花の池坊展もやっていたので、フロアはそりゃおばさま一色の世界。
「千家十職」ってそもそも何?でしょう。「千家十職(せんけじっそく)」とは千利休の時代より三千家表千家裏千家武者小路千家。共に千利休から発した系統)とともに好みの茶道具を創作してきた職家たちのことです。その間にいろいろな職人もいましたが、明治時代に千家好み道具を創られるのはこの十職に固定されたようです。数百年に渡り受け継がれてきた十職の作品展です。



この展覧会は三千家のお家元に代々伝わる名品や代表作を始め、各十職家が所蔵する茶道具が展示されています。
余談ながら「千家十職」と名付けたのは大正時代のことでそれは三越百貨店であったとの説も。それで三越百貨店での開催かと納得。


十の職方は
・茶碗師 − 樂吉左衛門
・釜 師 − 大西清右衛門
・塗 師 − 中村宗哲棗の塗り
指物師 − 駒沢利斎
金物師 − 中川浄益
・袋 師 − 土田友湖
表具師 − 奥村吉兵衛
・一閑張細工師   飛来一閑
・竹細工・柄杓師 − 黒田正玄茶杓の作
土風炉・焼物師 − 西村(永樂)善五郎

ポスターの十職の代表作を拡大します。(写真をクリックすると拡大します)


楽家の黒茶碗は今までに何度も触れてきましたので、追々各十職を触れていきたいと思っています。

※同時開催で「千家十職 新作展」をやっていたのですが、残念ながら見損ないました。