俳句 悩ましきかな

7・8年ほどご指導いただいた先生の講座をこの秋より更新しないで辞めました。俳句のはの字も知らない、ただ興味があって飛び込んだ教室でした。親切にご指導いただきました。教室のお仲間も皆さん仲良くしてくださってまた素晴らしい句を詠まれる方ばかりでずいぶん勉強させていただきました。
しかし、花鳥諷詠を尊びそういう句が良しとされる方針に私は行き詰まりました。自然ばかりでなく、それにプラス、季語の意味を踏まえた上で(これは句をやる者には不可欠です)人事句・時事句も詠んでみたい。

4月より若い女性の俳人の教室に両立して通うようになりました。その先生とは波長が合うのです。こちらの先生にお世話になりたいと、またこちらの教室の方が楽しくなりました。
そして、こちらは月1なので、月2回は勉強したいなと、かねてより関心のあった俳人。その先生の教室はいつも満席で参加できないのですが、1日講座があったので参加してみました。
ぶっとび俳句的な変わった句を詠まれることで有名な俳人です。
兼題の句を用意して投句。自分としてはあえて意識し冒険的な句を、前の先生にはこういう句は現代俳句では選句される句ですと言われた句も投句。確かにその句はいい句だと言われましたが、あとの俳句はものの見事に木っ端みじんにやられました。
帰りは胃がちくちくと痛み出し、関心のあった先生にこれほどまでに低評価を受けて、やはり私の俳句の力はここまでなんだわと自信喪失。このブログにも備忘録として月々の俳句を書いているけど、すごく恥ずかしいことをしているのではとうなだれることしきり。たしかに勉強にはなりました。でもその時はそうは思えなかった。ただただ胃がちくちくする。

数日悶々とする日が続きましたが、以前のお仲間とお話しする用件がありまして、いろいろお話しし励ましていただきました。優しい先輩に感謝です。これで立ち直りました!!(はやっ!)
9日の日曜日には若先生の教室があります。だいたい出来ていた句を推敲。そうしたら3句投句のうち2句に特選をいただきました。
捨てる神あれば拾う神在り。もう俄然元気が出てきちゃいました。はい、私 褒められて伸びるタイプなんです(笑)


俳句仲間が以前お世話になっていた先生が仰ったことには
「私たち教える側は生徒さんを選べませんが、あなた方生徒さんは先生を選ぶ権利がありますよ。その先生と感性が違えば、辞める方がいいんです。自分の感性と合う師を選んでください。」
この言葉が胸にしみます。確かに投句する以上選句されたいですもの。
先生をとっかえひっかえ変えてもいいということではありませんが、今の私には有り難い言葉です。


余談ながら、俳句の最大結社ホトトギスは何故に主宰が世襲制となっているのでしょう。ホトトギス正岡子規から高浜虚子へと引き継がれ、その後は虚子の一族が継いでおります。それはちょっと疑問なんですよ。茶道や華道は世襲制も分かりますが、俳句は文芸でしょ。それが何故に世襲制なのか。その結社の中で俳句の上手い人が継げばいいのに……。と思う今日この頃です。