2016年10月の俳句

勤勉も疲れ切ったる秋の蜂  (きんべんもつかれきったるあきのはち)

女王様にお仕えして一所懸命働いてきましたが、私(訂正:僕 働き蜂は雌のみ) もう疲れました。。。。猛暑を過ぎ弱々しく飛んでいる蜂を目にすると、働き蜂の悲哀が。季語は秋の蜂。秋が深まって生き残っている蜂です。



地震の地へ空はつながり赤い羽根  (ないのちへそらはつながりあかいはね)

HPを見ましたら熊本への復興に使われるとのこと。日本各地の街頭での共同募金も熊本へと繋がると思いました。季語は赤い羽根。最近は議員の皆さんが付けているので赤い羽根の季節だと知ることに。



豊年祭廻しも慣れて豆力士  (ほうねんさいまわしもなれてまめりきし)

豊作を祝って子供相撲が行われています。我が街も小さな公園に土俵が作られそんなちびっこ相撲大会が毎年開催されています。もう田圃などない地ですが風習が続けられていることはなんとなく嬉しい。季語は豊年。



実石榴のさびしきゆへか甘くあり  (みざくろのさびしきゆえかあまくあり)

石榴はあまずっぱいですね。どちらかというと私などすっぱさを強く感じますが、寂しい時はすっぱさも感じない。それほどの寂しさって。。。誰です! 私には似合わないと思っているのは(笑)。季語は石榴。




秋麗の原を引きよせ男体山  
(しゅうれいのはらをひきよせなんたいさん)

この間、日光の戦場ヶ原を歩いたときの男体山です。雄大な風景でした。季語は秋麗。秋晴れの太陽の日がまぶしいほどの日をいいます。