初トレッキング 甲州古道 尾根歩き

おっほほほほ 初夢はなんと小栗旬君登場! 敵から私の手を取り守って逃げてくれたのです。特に小栗旬君の大ファンではないですが、ここはオバサンとしては仁義を尽くしファンにならなければ女が廃るではないか と思うのであります。
ケッケケケケ、小栗旬君登場でこの一年は良い年とほくそ笑むのでございます。

さて、元旦は奥多摩 檜原村茅葺き屋根で兜造りの宿「兜家旅館」に次男と三人で行きました。茅葺き兜造りの家を兜家(かぶとや)と言うそうです。まんまの名の宿です。当代の主は確か19代目。囲炉裏付の部屋で山菜料理に岩魚や肉や野菜を焼きながら日本酒を。不味いはずがないですわ。テレビは無いので、携帯は繋がらないので、酔いが回れば眠るしかないですわ。

二日は初トレッキング。主の薦めもあって浅間(せんげん)尾根へ。宿に昼食用におにぎりをこしらえてもらっていざ、いざ、いざ! しかし尾根歩きですからそんなに勇むことのないですが、コースはこんな感じ。




温泉センター「数馬の湯」の駐車場に車を置かせてもらって浅間尾根登山口まで車道を歩きます。この入口からしばらく林道というか生活道というか舗装の道を上がります。この生活道が切れるといよいよ山道となります。あぁ良かった尾根まで舗装道だとがっくりだなと思っていました。尾根に上がるまではジグザグひたすら登ります。高低差は300mぐらいかしら。それほどきつくはありませんが楽な山はありません。





数馬分岐まで登れば浅間尾根となり楽ちんです。大体奥多摩は杉が多いですね。右も左も杉ですがたまに岳樺もみられます。この道は登山道と言うより古道 甲州古道です。その昔物資を運ぶ為に造られました。こんな細い尾根道を草鞋で、また馬で重い荷物を運んだものだと先人を敬います。人や馬を守ってまた弔って小さな石仏 馬頭観音が至る所にいらっしゃいます。一本松を目指します。





尾根もほとんど林の中ですが、たまにこうして視野が広がる右左があります。遠くは山梨の山々でしょう。












そもそもは一本杉だったようですが、それは朽ちて松に座を譲ったようです。下の標識には一本杉(松)とありました。ちょっと可笑しい。
狭いですが3人座れて湯を沸かすには十分な広さです。ここで昼食休憩。前々よりラグビー観戦でも冬場のおにぎり弁当にはほっかいろを一緒に包んでおきます。すると握りたてとまではいきませんがそこそこ温かいですよ。しかし今回はほっかいろがあまり機能せず微妙な温さでした。まぁいいか、温かいお味噌汁があるから。




数馬分岐まで戻り、登った道を下るのはつまらないからもう少し先の藤原峠を越え風張峠へ行く尾根に進んで下山しようと次男が提案。ほんじゃまあそうしましょうかね。このままでは少し物足りないしね。
そこからは少しのアップダウンの繰り返しで一時間ほど歩きました。一本松より上に上がったと思います。






仲の平バス停への下山道からが今までの穏やかな尾根から一変し急坂、直降下となります。写真ではあまりその急坂は伝え切れていないのが誠に残念ですが、上の左急斜面を想像してくださいませ。
道も荒れていて踏まれていない感じです。これは注意が必要。細かい石のゴロゴロ道で滑りやすいのです。このように木々があるところは木にお世話になり、忍者もどきの降り方。漫画で忍者が右に左にジグザグにサッ!サッ!サッ!と駆けめぐって行きますね。それを真似て右に左にヒョロ!ヒョロ!と木に抱きついて。 サッ!サッ!とはいきません。
落ち葉で埋もれた道もこれまた大変。ズボッと足首まで埋まります。そして滑る。これは危険。落ち葉スキーよろしくお尻を着いて滑る方が安全です。えっへ、こりゃいいわ…って楽しんでる場合じゃないですが。しかしどんだけ人が入っていないんでしょう。荒れ放題でした。こんなかんなで45分掛かって無事下山。下山はワイルド感たっぷり。満足の初山歩きとなりました。
数馬の湯で快い汗と冷や汗を流し、ビールで無事の下山に乾杯はこれまた至極の時でございます。