2017年2月の俳句

躍り出る黄身に力の寒卵 (おどりでるきみにちからのかんたまご)

季語の寒卵は寒中に産んだ鶏の卵のことです。栄養価が高く保存が利くということです。で、1/20〜21に産まれた卵を近場の養鶏農家よりお取り寄せしました。俳句を詠むために…やはり食べてみなくちゃ。黄身がご飯の上にもつるんと小高く盛り上がり、美味しゅうございました。



春浅しまだ居すって疳の虫 (はるあさしまだいすわってかんのむし)

スーパーのレジで泣きやまない幼児。ちょっとうるさいなと思いつつ迷惑顔すると悪い人みたいなので(笑)、そんな顔は我慢しました。もう少ししたら本格的な春となって機嫌も良くなるでしょう。季語は春浅し。



フェンス下水仙雑に咲きをりし (ふぇんすもとすいせんざつにさきおりし)

水仙って案外庭に植えられているものですね。散歩していて気がつきました。水仙というと伊豆や千葉の水仙公園が頭に浮かび、よく手入れされ綺麗に並んで咲いていますが、見た水仙は無造作にあっち向きこっち向きで咲いていました。ほったらかしって感じです。でもそれでいいかもですね。季語は水仙




内房の線路つたひの道日永 (うちぼうのせんろつたいのみちひなが)

登山道に入るまでの道、千葉県の内房線の横を歩きました。春を感じさせる陽気でした。季語は日永。ずいぶん日も長くなりましたね。



カロンと気楽な名前春の野へ

(まかろんときらくななまえはるののへ)


昔マカロンといえば薄茶色の地味なお菓子でしたが、このところは色が鮮やかで心が浮き立つ感じですね。それにしてもいい値段してますよね、生意気に(笑) 名前は軽めなんですが。で、買ったことはありません。いつも眺めているだけです。そろそろ野原もいろんな花が咲き彩りに包まれますね。マカロンを見ていると陽気に春の野原に出掛けたくなります。季語は春野。