「俳句界に新風 若者が同人誌」 朝日新聞記事

俳句甲子園」経験者ら次々創刊

 10代、20代が次々と俳句同人誌を創刊している。今年20回を迎える「俳句甲子園」を高校時代に経験した若者が中心だ。同人誌は基本的に対等な集まり。師弟関係を結ぶ従来の結社避けているかにもみえるが、思いはさまざまなよう。高齢化がいわれる俳句界に新たな風を吹き込むか。

若者を呼び込む催しで定着してきた俳句甲子園ですが、卒業後続ける場所がなくそれでやめてしまう若者も多いらしい。勿体ないことです。確かに本格的に学ぼうと思えば結社に入る手段はありますが、若手の入部を断る結社もあります。事実、私がお世話になっている若先生は、中学生で俳句をやりたいのだけれど、いくつかのカルチャーや句会からは断られたT君を受け入れたのです。やはりそういうことはあるのですね。今やT君は我々の会にはなくてはならない存在。高校生になりクラブ活動とのバッティングで欠席が多いですが、ちゃんと欠席投句を出します。

結社も年寄りの私でさえ、面倒くさい序列や、自分たちの感性に向かない句はこてんぱんな句評で打ちのめされて、抵抗を感じますから若い人なら尚更でしょう。
若い芽を摘んで何がいいのか!! もっとおおらかで良いのではないか! と、常々思うのであります。

10代20代の関西の若いグループがこの春同人誌を創刊し、句会も始めたそうです。句会は初めてという人もいれば伝統的な結社に所属する40代の人も参加し「新しい流れを感じる」という感想を。
若者を主体とする同人誌は他にも生まれているとのこと。同人誌の発刊だけでは成長がなかなか難しいです。やはり句会での切磋琢磨が望ましい。同人誌と句会での両輪で、代表に先輩の俳人を迎え入れての船出。先ずは俳句甲子園のその先への指標になることは間違いないと思います。この風を受けて若い俳句愛好者が活発になるといいです。そう、我々年寄りの俳句好きにも大きな刺激を与えてくれるでしょう。世代を超えて刺激し合い活性化できればいいですね。私もうかうかしとれんです、はい。