シアトルへ、友と街と山を訪ねて 4(オレゴン州)


記述は前後しますが先ず夫婦でシアトル市内ちょこっと散策。写真はその時訪れたガラス彫刻家 Dale Chihuly の博物館の代表的な作品のひとつ(写真撮影OK。ちなみに2015年8月に開館した、富山市ガラス美術館にも彼の作品が数点あるとのことです)。そしてMt.Rainierのトレッキング等で7日間過ごし、夫は一足先に帰国。私はK美さん宅にお世話になりました。1でご紹介したシアトル市内観光となります。




そして7/21・22 オレゴン州への一泊二日の車でK美さんと小旅行です。ハイウエイ5号線を南下するのですが、アメリカの雄大さを感じるハイウエイです。こっち側4車線、2車線分くらいの分離帯をはさんで、片側4車線。その幅がずっ〜とまっすぐ続くのです。日本の高速ですとぐにゃぐにゃカーブだらけですもんね。

5号線からコロンビア川に沿って緑豊かな旧道に入り、クラウンポイント Vista Houseへ。地下にはコロンビア渓谷の歴史を展示したコーナーや売店があります。




Vista Houseから眺めるコロンビア川。川も雄大
そしてコロンビア渓谷の瀧巡りへと走ります。が、しかし5つほどの滝があるのですが、駐車場は満杯。待つことが嫌いなK美さん、せっかちなK美さん、降りての見学は一つもなく、最後に「ホーステール滝が車窓から見えるからね、車ゆっくりにするから見てっ!」ちら〜っと見るにとどまった。あれっ? 滝を見るためにこっちに来たんじゃなかったっけ。まぁ、滝はどこの滝も同じだからねと自分を言い聞かせる。なんせ運転してもらっているから文句は言えない。ほんでもってフッドリバーへ。



フッドリバーは小高い丘の上にある小さな街ですが、なかなかに落ち着けます。昼食に入ったレストラン。地ビールが美味しく料理も美味しかった。こちらに来てカジュアルなレストランで初めて美味しいと思った。注文したのはfish-and-chipsで、これってイギリスの料理でしょ。それが本場より旨かったんです。おしなべてどのレストランも料理は不味い。パスタはグタグタ、サーモンはパサパサ。もうすっかり嫌気がさしてfish-and-chipsでいいっ! これが正解でした。(東京は世界一美味しいと再認識しました)
フッドリバーから折り返してキャノンビーチへ。山は十分に満喫するから海がいいとの私のリクエストに応えてくれました。キャノンビーチで一泊。キャノンビーチは人気の海浜リゾート。長期滞在の人も多いのでしょう、ホテルはキッチン付です。こじゃれた町でそぞろ歩きが楽しいです。7時間の運転、K美さん、お疲れ様でした。


7/22は引き潮から満ち潮を見んとて6時過ぎには Cannon Beach に出ました。海の中に堂々とそびえる岩、Haystack Rock。高さ27mで世界三番目高い一枚岩。



引き潮時には浜から沖まで有に一駅ぐらいありそうな遠浅です。



東の方角は日本ですって、K美さんと二人並んで手を合わせ「おはようございます」。お〜い聞こえましたかぁ〜。
ビーチチェアに座り込んで2時間ほど語り合いながら、ぼっけ〜としながら過ごしました。これは至極の時でしたわ。そうこうしているうちに潮が満ちてきます。離れがたく思いながらホテルに帰ります。キャノンビーチの家並みと花々。快適なリゾートタウンです。



ワイナリーに寄るのもカットしてひたすら帰ります。連日のお出かけで私も少々旅疲れ。オレゴンコースを北上しいずれ5号線に入るのですが。。。いやぁまいりましたよ。K美さんカーナビ使わないというか使えない(まぁ得てして高齢者は苦手です)。行きはそんなに難しいことはなかったのですが、帰りの道は彼女自身も不慣れ。K美さんご愛用の大きな分厚い地図を私は膝にのせ、常にハイウエイの標識と地図をにらめっこ。前時代の地図ってページの端に来るとここから先は○○ページと出ますでしょ。30ページ前にとんでは次は15ページ戻ってとか、「もう文字は小さいから見えないっ!」といえば拡大鏡を渡し、「右・左どっち?」とK美さん矢の催促(笑) 運転すると同じくらい疲れましたよ、助手席で。

私がボストン美術館に興味があるといえば、K美さん、じゃあ今度シアトルからボストンまで車で横断してみない! と誘う。昔も轍(わだち)の道を走るツアーに行かないかと誘われたことがある。心の中では、「幌馬車隊かいっ!」とお尻痛そう〜思いながらも丁重に断った。アメリカ大陸横断って単純に日本列島を横にして二つ並べたくらいの距離がありますよ。どんだけ日数がかかるんだっ! 「う〜ん、私の目的は美術館だからそんな日数をかけたくないわ」と丁重にお断りする。心の中では「行くかぁ〜 そんなもん!」でございましてよ。また今日のように膝に分厚い前時代な重い地図を乗せて、、、イヤっす! 「やっぱりそうかぁ。家族からもみんなに断られているのよ。でもそんなことやってみたいのよ」 あなたの冒険心分からないことはないけれど、、、、私を誘わないでちょうだいね(笑)


シアトル市はさまざまな国からの移民のエリアがありまして、それぞれに特徴があります。最後に3人で行ったBallard(バラード)は、1800年代後半にスカンジナビア半島から多くの移民が移り住んできたエリアです。漁師の街ですが観光用にスカンジナビアの民芸品などを売るかわいらしいショップが並んでいます。
帰りのフェリーから眺めた風景はまさしく今回の旅行を象徴する2つの景色 シアトルの街とMT.Rainierを眺めることができました。K美さん、Y子さん 有り難う。


皆様、長い旅行記にお付き合いくださいまして有り難うございます。