軽井沢 絵本の森美術館

先だっての週末は続けて出掛けましてさすが疲れ気味です。やはりこういうときに歳を思い知りますね。回復が遅いっ!
12日の日曜日は義父母の三回忌でお寺とお墓のある松島へ。どういうことでしょう、車窓に写る夫の顔が義父に似てきたのです。ちょっとびっくりです。もともと母親似なのに、顔の線が義父に似てきました。そして松島のホームを行く後ろ姿の肩の線は義父の肩でした。
だんだんと似てくるものでしょうか。しかし一日経つとそうでもない。やはり三回忌という節目の現象か。



昨日の月曜日は絵本読み聞かせボランティアのお仲間3人と計4人連れだって「軽井沢 絵本の森美術館」へ。読み聞かせの先生のお薦めで是非に行こうと。仲間の1人が車&運転をしてくれることに。関越道を走って渋滞もなく2時間半ぐらいで着きました。


300年ほど前に西洋で始まった絵本文化、創世記から現代に至る歴史を紹介する美術館です。なぜにそれが軽井沢に? それは西洋人により拓けた町・文化だからとか。1990年に開館し拡充を図り今や15000ヘクタールに2つの展示館と図書室、ショップ、カフェが点在しています。それが俗っぽくなく品良く存在しているのは周りを取り巻く森と、英国人のガーディナーによる軽井沢の原風景を重視した庭のお陰かも知れない。この冬の時期は咲いている花はありませんでしたが、春にはきっと綺麗なナチュラルガーデンになることでしょう。いやいや枯れた木々も芝も軽井沢の冬の原風景ですね。



この期間は「イギリス絵本の世界」。絵本の原型は19世紀後半イギリスで生まれました。その原画や初版本などが展示されており、興味深い内容となっておりました。ビアトリクス・ポターピーターラビットなど馴染みのある絵が並んでおります。
欧米絵本の初期から現代までの資料もあり、そのスケッチや原画のなんたる微細な描写のことか! ただただ感嘆の声を漏らすのみです。絵は小さいけれど、感銘は大きいです。どれも貴重な展示品ばかり。嬉しいことです。


ショップで2冊買いました。あまりにも美しい絵だったので。「おじいさんの小さな庭」の絵は Bernadette Watts(バーナデット・ワッツ)。植物や鳥が優しく繊細に描かれていて色彩も美しい。飾っておいてもよい。絵が表すように優しい心温まるお話です。
「てぶくろ」はウクライナの民話。ロシアの絵本作家エウゲーニー・M・ラチョフ の絵です。可愛いリアルさが好きです。こちらはお話も楽しいです。





もうひとつ寄ったのは中軽井沢駅にある図書館です。駅と図書館が一体になっております。手前が図書館で奥が駅です。5年前に建てられたとか。ガラス窓になっていて2階の図書室からは浅間山が眺められます。すぐそこにという感じです。
近代的な建物ですが、無機質な感じはなくゆったりと落ち着ける空間です。こんな図書館が住んでいる町にあるなんてなんと幸せなことか。やはり軽井沢は豊かな財政の町なんですわね。この図書館でも我々がまず行ってみるのは絵本のコーナーです。充実の揃いです。紙芝居やビッグブックも揃っているようでした。
絵本の源流を知り、素晴らしい図書館を訪ねる一日の旅。心満たされたのはいうまでもありません。