カンディンスキー、ルオー と色の冒険者たち at パナソニック汐留ミュージアム


ヴァシリー・カンディンスキー(1866-1944)は、ロシアの出身の画家であり、抽象絵画創始者と言われています。創作の場は主にドイツとフランス。今回の展覧会はカンディンスキーやクレーのドイツ表現主義とルオーの互いに運動への関心を深めたことがうかがえる作品を軸に展示されています。
ドイツ表現主義は、不安や焦りなど個人の精神のありようを色彩や形態に置き換えて表現しようとした運動と説明がありました。

カンディンスキーは30年ほど前、インテリアコーディネイターの養成講座を数ヶ月受けまして、色彩の講座で紹介され魅せられた画家です。余談ながらインテリアコーディネイターの資格試験にはばっさり不合格(キャッ!)。その時代にカンディンスキーのプリントアウトの絵を手に入れまして長らく飾っておりましたが、それもとうとう色あせ、先日捨てたんです(ウッ〜)。
それでもって今回の展覧会、行かいでかっ!ルオーはともかくカンディンスキーの展覧会はそんなに開かれるわけでもないですしね。そしたら宮城県美術館は彼の作品を沢山所蔵していました。日本の美術館にそんなにあるとは知りませんでした。



何故にカンディンスキーとルオーなの? の私の疑問に答えてくれる説明

1章:カンディンスキーとルオーの交差点
ミュンヘンを拠点に、色彩の響きに満ちた新しい絵画の制作に邁進していたカンディンスキーは、1904年、パリのサロン・ドートンヌに初めて出品し、以降1910年まで出展を続けます。1906年にはパリ郊外に長期滞在し、当時ルオーが館長を務めていたモロー美術館も訪ねています。一方、ルオーはサロン・ドートンヌを本拠として色彩とフォルムによる独自の表現を探求していましたが、1910年には、カンディンスキーが会長のミュンヘン新芸術家協会の展覧会で絵画を出品しています。色彩と向き合うことで旧来の芸術を乗り越えようとした二人の足跡が交錯します。

チラシの絵はヴァシリー・カンディンスキーの代表作「商人たちの到着」(1905年 宮城県美術館蔵)。



ヴァシリー・カンディンスキー「活気ある安定」(1937年 宮城県美術館蔵)
抽象画を確立した後のカンディンスキーの画風を代表する作品

※展覧会HPより















画像は02年に開催された東京国立近代美術館のチラシ。私はカンディンスキーと言えば、このような溢れる色彩の絵が好きです。
この展覧会は後日知ることとなり、行けませんでした。
もちろんこのような作品も展示されていましたが、色目が暗かった。私は明るめの作品が好きなのございます。