千葉県 鋸山(のこぎりやま) トレッキング

2/11日曜日、春がやってきたっ!と思われるような気温も上がって好天気。1月中は体調が悪く超久しぶりの山歩きって感じです。冬場は低山専門、千葉の鋸山に行きました。この山はロープウェーが走っており大仏もあって、何となく観光地っぽく俗っぽい印象を持っていましたが、数人から登山道があってそれなりに楽しめる山であると数人から聞いて、ほんじゃまぁ、行ってみるべ。


JR内房線浜金谷駅近くにある無料駐車場に車を置き出発です。何故か千葉は駐車場の案内が手薄。大体明確に表示されていない。ここでいいのかなぁ〜と思いつつ大体いつもOKなんです(笑)。
鋸山では江戸時代の後期から房州石を切り出しており、結果このような「露出した山肌の岩が鋸の歯状に見えることからこの名で呼ばれるようになった。」とのことです。房州石は良質な建設材で東京方面に運ばれました。


登山道に入りますと石切の山であることを感じさせる風景となっていきます。このように大きな岩が見られます。


登山のコースは沢コース、車力道コース、関東ふれあいの道コースがありますが、石切の山であることを感じられるのは車力道コースかと、そして地球が丸く見える展望台へも最短距離なので、このコースを登ることに。このコースでは1人しか会いませんでしたが、ふれあいの道コースと合流するといきなりわんさか登山者がいるのでびっくり。

切り出された石は「ねこ車」に80kの石を3本載せ運んだそうです。しかもその役目は女性。1日に3往復もしたそうですよ。その道は石段で曲がっています。ガタンガタンと相当な重労働と思いますね。炭坑にしろ石切りにしろ過酷な条件で女性達は働いていたと頭が下がります。


1時間半くらいずっ〜と登って「地球が丸く見える展望台」に到着。

左が内房方面で右が東京方面。晴れているけれど春霞状態で残念ながら東京のビル群も彼方の富士山も見えませんでした。地球が丸く…そんな気がするかな。。。
ベンチがありますのでここで昼食休憩。気持ちの良い時間でした。暑くて上着は脱ぐほどでした。


ではこの山の売りである「地獄のぞき」に行ってみましょう。

左の写真は石切場です。どうやってこんなに垂直に切り出せたのか不思議です。地獄のぞきに向かうには結構なアップダウンがあって、それもほとんど急な石段。手すりにつかまってえいこらしょ。いよよ近づくとここは日本寺の所有。関所があって(笑)拝観料(@600)を取られます。
ぐるり反対方向に廻って登り、着けば地獄のぞきは凄い列。そんでもって私は高所恐怖症。横の展望台から眺めるにとどめました。それでも下を見るときゅんとします。

登ってみると確かに侮れない山です。標高329mですが海抜4mからスタートですからまるまる300以上は登ったことに。それも急登。他の登山者も「高尾山的な想像をしてましたが、そんなに甘くない山ですね」と仰っていました。
膝を考慮し下山はロープウェーのお世話に。軽装の観光客と一緒に。登山装備の我々とその甘くないとの感想のご夫婦はしっかり浮いていました(笑)。それでも総3時間半くらいのトレッキングとなりました。