宮城県 栗駒

義父は転勤の多い職に就いておりまして、最後の転勤地は宮城県の北部にあり岩手県に近い栗駒町。現在は栗駒市の一部になっております。家も塩竃市に構えたこともあり、また子供たちも高校生になり単身赴任となりました。その数年は辛いものだったらしく、晩年はそのことをよく話しておりました。
義父母のお墓は松島にあります。墓参に合わせて栗駒に行ってみることにしました。GWの混雑を避けて6日に。さすがGWの最終日、下りの東北新幹線はがらがらでした。目指せ日本二百名山栗駒山! と行きたいところですがまだまだ雪が残っておりまして、我々の技量では無理でございます。そんでもって栗駒山を眺められる御駒山(おこまやま)へ。仙台でレンタカーを借りて「国立花山青少年自然の家」の駐車場に置かせてもらいます。ここからハイキングコースで御駒山へ。地元の小中学生がよく登る山だそうで自然の家は彼ら向けの宿泊施設も備えています。

コースタイムは50分。ということは私は60分は掛かるな。頑張るべ! 登っている人は少なく、若い5人の家族と抜きつ抜かれつ。




頂上までは急登コースとかもしかコースに分かれます。ここまでも割合急登箇所もあったので、かもしかコース(巻き道ですね)を選択。何でもかもしかは急登は登れないんだそうです。おっ、5人家族は急登コースへ。頑張ってね!我々の巻き道もそれでも所々には急登もありました。いずれにしても頂上までは同じ標高ですので楽々というわけにはいきません。








やはり新緑の中を歩くのは気持ちの良いもんです。これがあるから登るんでですわねぇ〜。




おう、絶好調! 我々もコースタイムで登れました。案外きつかったですが季節柄そんなに汗かくこともなかったですからね。眼下に花山湖が眺められる見晴らしの良いところで昼食。天候はほとんど曇り、遠くまでは残念ながら見られませんでした。










昼食後は御駒山遊歩道の奥にある御嶽山へ。アズマシャクナゲの自生北限地です。ところがその入口に着いてみれば「関係者以外立入禁止」で柵に鍵が掛かっています。柵の間から撮したズームのアズマシャクナゲ

あぁ、歩きたかったなぁ〜。見る限り整備され、どうぞアズマシャクナゲをお楽しみください的な道なのに。。。(後から分かったのですが、連絡すればどうも開けてもらえるようです)。

心をアズマシャクナゲに残しながら下山。では栗駒山を眺められる湯浜峠へと移動します。湯浜峠は宮城県北部と秋田県南部を結ぶ道です。峠までは七曲がりのヘアピンカーブが続きます。冬期は閉鎖されこの時期も通れるのは午前9時〜午後5時。


錦繍という言葉がありますが新緑の頃は緑繍という言葉をあげたいです。



栗駒山宮城県秋田県岩手県の三県にまたがる山で 標高は1,626m。紅葉の季節にはそれは美しい眺めだそうです。この山を栗駒町から眺めながらもお家が恋しい義父だったのでしょう。

今日の宿は温湯温泉(ぬくゆおんせん)。ゆっくりお湯に浸かり。翌日は松島へと。途中の岩出山の巨大な道の駅「あ・ら・伊達な道の駅」に寄りました。地方はスーパーも道の駅もその巨大さに驚きます。一日過ごせるくらいの施設が普通のようです。農産物直売所や特産品もずらり並んでいます。各種山菜を購入。手作りの草餅はヨモギの香りいっぱいで美味しかった。しかし「あ・ら・伊達な道の駅」のネーミングはちょっと恥ずかしくないかい。。。ゴメン

お父さん、栗駒へ行ってきましたよ。年に1回の無沙汰を詫びて、松島の端にあります静かな雄島を散策。連休も終わっているからか、この日の松島は海外からの観光客もほとんどいなくてひっそりしていました。こんな松島は初めてでした。