谷根千のうち 谷・千散策

行ったのは先週の土曜日19日です。20日の週は会見続きでそれで暮れたようなものです。関西学院アメフトの監督会見、タックルされた選手のお父様や日大アメフトの宮川君の会見に涙し、日大アメフト監督&コーチの会見に怒り、そして籠池泰典夫婦の会見と続きましたです。籠池さんの会見は、そんなのんきなこと言ってられませんが、おのろけ会見もどきがかえって癒された感じさえします。10ヶ月はあまりにも長くないですか。。。。これから真実が明かされていくと思います。もう籠池泰典さんには事実しかないですから、そこは強いと思います。
あっ、安倍総理、あなたんちのおのろけは聞きたくないですからネッ!

そんなかんなで1週間過ぎて思い出しながらの記事となります。
今回はいっぱい巡るのではなくて目的は2カ所に絞りました。朝倉彫塑館と旧安田楠夫邸の見学。JR山手線日暮里駅で降りまして御園坂を上がっていきますとお寺がありまして。寺院の屋根って美しい…



谷中銀座に入る手前に左に折れますとこんな佇まいの日本家屋がありまして、いいないいなの世界でございます。










すぐに「朝倉彫塑館」があります。なかなかに目を引く建物です。彫塑家 朝倉文夫(1883〜1964)のアトリエ兼住まいを展示館として残しています。この建物は朝倉自ら設計し細部にいたってこだわりの工夫がみられます。それは見事な建物であり建材であり庭であり、上質な美意識の持ち主と感じとれます。そう、成り上がりの趣味ではないんです。文部省美術展覧会に出品して受賞を重ね押しも押されぬ彫刻会のリーダーとなったわけですから、裕福であったことでしょう。







展示されている作品のなかで、私はこの「墓守」が印象強いです。これぞ忠実な写実極まる作品ではないでしょうか。モデルは当時天王寺墓地で墓守をしていた老人で特にポーズをとらせたわけではないとのことです。















ポーズを取らせていないといえば「たま」もそうですね。猫が大好きで十数匹も飼っていたそうです。骨の動き、筋肉の動きによる猫独特なしなやかさが伝わってきます。








※画像は館のHPより


館を出まして谷中銀座に向かう手前に「かみくら」という古風というか地味というか昔ながらの和菓子屋さんがありまして、そこのわらびもちを買い求めました。とても美味しかったです。きなこたっぷりで、お店のおばさんがあまったきなこはヨーグルトに入れるといいですよと教えてくれました。やってみましたがほんと美味しかったです。
夕やけだんだんに至る前にこのような三叉路になってまして右に行きます。谷中銀座のお約束、メンチカツを片手にビールも片手に。


谷中駅に行き着きますがその左手の魚の定食屋さん(店名忘れました)の銀たら定食を食べましたが、ほっこり身が取れ、小鉢の切り干し大根の煮付けも絶妙でした。

よみせ通りをから団子坂下から千駄木駅を越して団子坂上に上がって右に折れますと、「旧安田楠夫邸庭園」に到着です。

東京都指定名勝になっております。雁行式に建てられた廷内の各部屋から季節の移り変わりを感じられる庭園を望めます。「大正8年に建てられた大規模で質の高い和風建築は関東大震災第二次世界大戦の被災を免れて完全に残っている」ことは素晴らしいですね。
二階でしたか和室の畳は当時のままに保存されていまして、現代のものと比較してその柔らかさに驚きました。体に優しかったのですね、本来の畳床は。天然素材100%の「藁床」ですもんね。うちのマンションなんてかちかちの発泡スチロール床ですから。


谷中銀座もそうでしたが、「旧安田楠夫邸庭園」でもボランティアの方がガイドをしてくださって、細部にわたり見学することが出来ました。英語などの外国語を話せるボタンティアさんもいて外国人を案内するのにいいと思いました。
この辺りはバスで着いての団体の観光客はいませんので人は多いですが落ち着きます。どちらかというと白人系のカップルとかファミリーとかの観光客が多いです。マップ片手にやはりメンチカツを買っているのが微笑ましい。