川瀬忍 作陶50年の間(ま)at 菊池寛実記念 智美術館

f:id:nikkokisuge:20190211144440j:plain

NHK日曜美術館で紹介されていました。川瀬忍さんは青磁の陶芸家です。1950年生まれの現役作家。智美術館は現代陶芸のコレクションを展示する美術館とのこと。テレビで観るまで知りませんでした。六本木のホテルオークラの近くにあります。早速その日の夕刻に行きました。
そもそも青磁は紀元前中国を起源とし、土や釉薬に含まれる鉄分が焼かれることにより、あの淡い青色を出すのだそうです。焼き物でも長い歴史をもつ焼き物です。日本にも唐物として伝えられ、鎌倉時代以降は飾りや茶道具として珍重されてきました。
川瀬忍さんは青磁陶芸家の家に生まれて三代目。古来よりの手法に現代的な感覚を取り入れ独自の世界を広げ作陶しております。翠瓷、藍瓷など新しい色彩も生み出しています。
繊細でシャープな曲線をなす作品、なんとも上品な赤の赫瓷(かくじ)には魅せられました。今回の作品展は茶道具を主としております。チラシ左の作品は天目「深紅妖碗」(烟瓷/青磁)。今回の展示会のポスターメインです。


チラシの裏には今回の代表的な青磁の作品が載っています。
f:id:nikkokisuge:20190211134148j:plain


その他私的に好きな作品をHPから
f:id:nikkokisuge:20190211144531j:plain:left
左/翠瓷盒子(赫瓷蓋)
右/赫瓷盒子(翠瓷蓋)



美しい色が出ています。筒と台は「焼締盤」(奈良・薬師寺東塔、基壇土による)。
f:id:nikkokisuge:20190211135331j:plain