女王付く映画 2作品

3~4月で観た映画は2本とも女王に関わる映画です。

f:id:nikkokisuge:20190407125321j:plain:left 1本目は『女王陛下のお気に入り』。俳優を狙っての鑑賞ではなく、ストーリーはどんななの? という興味から。主人公の女優さん、どこかで見た顔だなぁ~と帰って調べてみたら La La Land 主演の女優であった(汗)。アン女王は主役ではなく、こちらは出世するための女官の陰謀が渦巻く宮廷の話。あんまり後味の良い作品ではなかったです。








f:id:nikkokisuge:20190407125850j:plain:left 女王でもこちらが本命の映画です。昨年NHK BSプレミアムで放送されていた海外ドラマ『クイーン・メアリー 愛と欲望の王宮‐決断‐』が面白くてずっ~と観ていました。海外の歴史には疎く、ましてやスコットランドイングランド 両国の関係は全く知りませんでした。テレビドラマではスコットランド女王の嫁ぎ先のフランスの内情も描かれていましたが、映画ではスコットランドのメアリー女王とイングランドエリザベス1世 二人のライバル関係に絞られます。両女王とも最高の教育を受けた才女です。
王位継承的にはメアリーのほうが上であることにより、メアリーの存在ををいつも怯える、エリザベス、イングランドの国そのものとも言えます。しかし、従姉妹同士であるという血縁、女王が生きていく上での周りの軋轢(男社会)と共通する悩みを持つふたり、理解し合えるところもあったのです。メアリーはスコットランドを追われ(カトリックプロテスタントの戦い)エリザベスに助けを求め、イギリスに17~8年幽閉され、最後には謀反の罪で処刑されますが、エリザベスはメアリーの意志をついで、メアリーの息子ジェームス6世がジェームス1世として王位を継ぎ、イングランドスコットランドを一つに結ぶ連合王国が成立しました。 いがみ合っていた2国を結び平和と繁栄をもたらしたエリザベス1世、その功績は大きいです。
女優二人がそれぞれの役を演じきっており、なかなかに見応えのある映画でした。