2019年11月の俳句

喜びつきついと言ひて七五三 (よろこびつ きついといいて しちごさん)

よくある光景です。特に女の子。きれいなおべべを着せてもらって嬉しいのも最小のうち。季語:七五三


是か非かと竹輪麩談議おでん種 (ぜかひかと ちくわぶだんぎ おでんだね)

関西、名古屋もそうでしたがおでんに竹輪麩は入っていてはならないもので、関東に来た時、なんじゃこれ! と驚いた。竹輪麩自体知らなかったし。でも関東の人には無くてはならないものらしいですね。季語:おでん



濁声の空騒がせて寒鴉 (だみごえの そらさわがせて かんがらす)

冬カラスは集団でねぐらを作るのだそうです。餌が少なくなる冬場、群となって餌を探す、そのほうが情報交換できるからだとか。それで特にこの時期カラスの大軍は空を黒くして鳴き声も半端ないですね。季語:寒鴉



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遠吠へに応へて冬の大三角 (とおぼえに こたえてふゆの だいさんかく)

冬の星座は澄み切った空気で都会でも観られることがあるそうです。残念ながら観たことありませんが。
わかりやすい画像があったので拝借。こいぬ座おおいぬ座・オリオン座のベテルギウスを結んだ三角を「冬の大三角」と言うのだそうです。いぬなので地上の犬に吠えてもらいました(笑) 季語:冬


金平糖並べて寒のオリオン座 (こんぺいとう ならべてかんの おりおんざ)

金平糖お好きですか? 私は好きです。お茶で携帯できる茶箱のお点前があるのですが、茶箱の中に茶の道具がコンパクトに収まっています。それで茶菓子は小さな壺に金平糖をいれます。
まさかその最中に金平糖を並べたりしませんが(笑) 季語:冬の星、寒オリオン