ラグビー 日本 vs スコットランド

11/20 エディンバラのマレーフィールドで行われました。19年W杯での激闘を制した日本。台風に襲われて開催が危ぶまれた、会場の横浜国際総合競技場。関係者の必死の努力で開催の運びとなりました。競技場に向かう道の電柱が斜めに傾いていた光景は忘れられません。そしてスコットランドを破り初めての8強入りを果たした試合、あの時の興奮が蘇ります。
 が、しかし、約6万人の観客を迎えての因縁の対決。今回はそう容易く行かなかった。現地レポートに寄ると日本応援は3%ほどだったらしい。まぁ、日本からこの時期そうは行けませんもんね。
今回の遠征、格下のポルトガルには勝ったものの辛勝でした。アイルランドには「出直して来な!」と言われているかに、Tier1のプライドをずたずたにされました。この遠征の最後の相手、スコットランド。23年のW杯へ向けての若返りもうまく行っているようで、なかなかに強いです。(日本代表には申し訳ないけど)どうかボコボコにされませんようにと、弱気。
 が、しかし、アイルランド戦やポルトガル戦とは違う意気込みを感じました。先制はスコットランドでしたが、その後も乱れることなく、弱気になることもなく、トライはなかなか決めれなかったですが、松田力也がPGの3点をこつこつ貯め、いっときは逆転まで行った。

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スコットランド主将のFBスチュアート・ホッグがお見事なトライを決め、彼はこれでテストマッチ通算25トライとなり、スコットランド代表歴代最多トライの新記録樹立となったとか。おめでとうございます。
※ 写真:ラグビーリパブリック

後半立ち上がりスコットランドイエローカードが出て10分間数的有利にたった日本、PGで点差を縮め12:19と1トライ1ゴールで並ぶところまで来ました。だがまたスコットランドにトライを決められ点差を広げられます。あぁ、思うようにいかないわねぇ~と気が沈む。
 が、しかし、今日の日本は食らいつく意欲がありました。64分、CTB中村亮土の50:22キック(自陣から蹴ったボールが敵陣22メートルライン内でバウンドして外に出ればマイボールラインアウトで再開。新ルール。今までだと相手ボール)で敵陣深くに入り、ラインアウトスチールされかけたもののジャック・コーネルセン(だと思う)がボールをキープし、NO8 テビタ・タタフが力強い突進で初トライを決めました。
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※ 写真:ヤフーニュース

足の止まってきたスコットランドに対し、日本はまだまだスタミナはあります。これなら逆転できると信じましたが、日本の反撃及ばずというか反則を取られて20:29と勝負は付いた。
接戦とはいえ負けは負け。悔しいですが、この試合、課題となっていた規律は守られ反則は1桁に。スコットランドは2桁。それでも勝つのは、、、日本は何かが足りない。それはミスが多いことか。ノックオン(ボールを前に落とす)やスローフォワード(ボールを前に投げる)のハンドリングエラー。キックの確かさ。ちゃんと次を読んでのキックなのか?と思うこともしばしばありました。松田のゴールキックも冴えていましたが、もうちょっとうまく行けば、成功率100%となるでしょう。期待しています。

 23年のW杯まで2年弱。その間に若手を発掘しなければならない。コロナで1年は何もできなかったですが、そうも言ってられない。若手に移行しつつある、フランス・イングランドスコットランドはうまく運んでいます。
ニュージーランドウエールズ、オーストラリア、南アフリカはこの大会今ひとつ、成果は見せられなかった。開催されたのは欧州で、その国々のチームはホームでの試合といえます。南はみんなアウエイ。不利ではありました。
フランスはニュージーランドを下し、アイルランドニュージーランドを下し、イングランド南アフリカを下しました。どの試合も見応えがありました。
フランスはホント強い! 23年自国でのW杯開催。きっと優勝争いに絡むことでしょう。