2021年11月の俳句

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小春日や水飲み鳥の青さやか 
(こはるびや みずのみどりの あおさやか)


季語「小春」、遠い昔ショーウインドウに水飲み鳥が置いてあって、丁度鳥のお尻あたりに日が差しており、、、そんな光景が浮かんできました。当時飽きずに見ていました。今もこのおもちゃはあるようですね。




叙勲なる長老崇拝文化の日 (じょくんなる ちょうろうすうはい ぶんかのひ)

文化勲章、お目出度いことですが、どうせならもう少し若い頃に差し上げてもいいのではないかと思います。季語:文化の日


商ひは今年で終はり新豆腐 (あきないは ことしでおわり しんどうふ)

どの分野でも後継者はいないようで。季語:新豆腐。


山は黙街は電飾十一月 (やまはもだ まちはでんしょく じゅういちがつ)

冬山は静まり返っていますが、都会はクリスマスイルミネーションやクリスマスソングで賑やか。十一月はそんな月。五七五と名詞の三段切れですがこのままで。季語:十一月。


都会でも見へる夜あり冬銀河 (とかいでも 見える夜あり ふゆぎんが)

この間の土曜日の真夜中、東京の空でも(満天とまではいきませんが)星がたくさんきれいに見えたと夫が言っております。随分嬉しい気持ちになったとか。起こしてほしかった! 季語:冬銀河。