初笑い

f:id:nikkokisuge:20220110114839j:plain:left 1/5大田区文化振興協会主催によります「新春プラザ寄席」での初笑い。初と言っても5日まで、一度も笑わなかったわけではありません。大田区民プラザは下丸子にあります。区の主催なので、こんなに豪華メンバーでも2500円と優しい料金。ありがたいです。


柳家さん喬柳家三三の両名で新春のご挨拶。お正月は落語家にとって大忙しの日。この両名はここが終わったら、寄席に駆けつける、後半の柳亭市場は他の寄席が終わってここに駆けつけるという案配です。志らくは(寄席に出られないので)最初から居たらしいですが、挨拶は遠慮したようです。
「釜どろ」 は石川五右衛門の供養に江戸中の釜を盗もうということになりましたが、豆腐屋は釜を盗まれては商売上がったりなので、盗まれないよう対策を練りますが、、、、、。

「幾代餅」 これはもうさん喬師匠の十八番とも言えますか。でもこれはやっぱりゆっくりと聞きたいです。

金明竹」 骨董屋に上方訛りの使いのものがやってきて、要件を述べるのですが、道具の業界特有の符牒があったりして全く理解できない。何度も繰り返してもらうが全く分からなくて、勝手な解釈をしてします。これを志らくは上方訛りに加えて、外国人という設定にして英語もかませるから、ナンノコッチャでございます。これには会場は笑いの渦。志らくは師匠の談志の物真似っぽく感じたので、あまり好きではありませんでしたが、これを聴いてちょっと考えが変わりました。この演目、名古屋出身の三遊亭圓丈名古屋弁でやったそうです。聴いてみたかった。

市場師匠は枕に相撲甚句を披露してくれました。会場中に美声が響き渡り、新春の目出度さに満ちます。
「片棒」 名の通る大店の店主は家督を譲るのに三人の息子のうち誰を選ぼうかと悩み、自分の亡き後の始末を問うことにします。長男はとにかく派手に立派に。次男は粋に色っぽくと手古舞や神輿を繰り出す。次男はこれらの様子を流暢に語り、木遣を唄い、囃子の笛・太鼓・摺鉦を口で真似ますがそれは賑やかなこと。三男はこれはこれで極端なケチぶり、、、、、。

 落語を生で聴くのは2年ぶり。やっぱりいいですね。