2022年1月の俳句

 2021年の12月の俳句をあげるのを忘れていました。あげるのを忘れるということは情けないことにいい句ができなかったということですわね(汗)。

薪くべて海女の上がりを待つ焚火 (まきくべて あまのあがりを まつたきび)

季語:焚火。


「一つづつね」念押す母のおでん鍋 (ひとつづつね ねんおすははの おでんなべ)
おでん炊く好物の種子よ癒えよ   (おでんたく こうぶつのたね こよいえよ)

食欲ざかりの息子たちには念を押しました。でないと私の分を食べられてしまう。
しかし悩むときには元気だせよと好きなものを余分に炊いてやります。季語:おでん。


するめ噛むダルマストーブのレトロ旅 (するめかむ だるますとーぶの れとろたび)
ストーブの青き炎に見惚るるや    (ストーブの あおきほのおに みほるるや)

友人が青森にこの列車に乗りたくて出掛けたことがありました。スルメの味はこの上なしだったと。
夫の実家にはアラジンのストーブがありました。ブルーフレームは美しかった。介護で疲れてその青い炎に癒やされていました。季語:ストーブ。



1月を迎えて

若水を含みて鳥の声定か (わかみずを ふくみてとりの こえさだか)

新年を迎えて囀る鳥の声もこころなしか清かに聞こえます。季語:若鳥


伊勢海老の脚はしたたか抵抗す (いせえびの あしはしたたか ていこうす)

テレビで、漁されてザルに上げられた伊勢海老が脱出を図り、ザルからフェンスへと逃げるのですが、その脚の強いこと、漁師さんがもとに戻そうと思ってもしつかりフェンスを掴んで離さない、そんな映像を観ました。


ラグビー場内股に手のぬくぬくと (らぐびーじょう うちまたにての ぬくぬくと)

座席には携帯座布団を敷き、ホカロンを貼り付けて。暖かさが伝わってきますよ。季語:ラグビー