「おっさんの掟」 著 / 谷口真由美 

f:id:nikkokisuge:20220225135135j:plain:left 谷口真由美さんは2019年に日本ラグビー協会より請われてラグビー新リーグでプロ化をすすめる理事になりました。谷口さんの参加はラグビーファンとしては新しいラグビー誕生の期待に大いに期待を持ちました。審査委員長にもなりました。ところが何だか雲行きが怪しくなってきて、同じく参加した清宮克幸さんは去っていくし、谷口さんは2021年に協会より一方的に解任。誰だって何かあったなと察しますよね。
日本ラグビー協会の面々はいかにも古い頭をもった親父ばかりだし、それは誰でも感じ取っていたと思います。だからこそ清宮さん、谷口さん、外部から参入したのスタッフに期待をしていたのです。
協会の面々の頭の古さ、改革は望まない故の軋轢、想像以上でしたわ。
彼らの意見は「19年のワールドカップが大成功だったのだから、このままでいいのではないか。何を変える必要があるのだ」。だからこそ変わるチャンスだったのに。素人の我々でもこういう守りの意見はなんじゃい!ですわ。

 谷口さんは解任後も事の顛末を語ってほしいといろいろなメディアから取材の依頼があったそうです。みんなそれを聞きたかったはずです。しかしそれは避けてきました。思いが変わったのは、協会より「協会内で知りえた情報を口外すれば法的措置を含む断固たる措置を採る」(本の原文のママ)と文書が届いたそうです。これって脅しじゃないですか。谷口さんもそう理解した。本を読んだ私もそう理解しました。谷口さんは法学者、誰と知ってこんな脅しをするんでしょう。大体において話されるとまずいからそう言うのでしょ。

 ディビジョン分けの審査をするにあたって各チームにレポートを提出するよう依頼したら、もちろんチームの中には主旨を理解してきちんとした書類を提出されたチームもありましたが、新聞の切り抜きをぺたぺた貼ってきたり、参考資料を詰め込んだダンボールを送りつけてきたりと、これが大手の企業の会社員のすることかと呆れ返ります。そんなレポート一つ作れない企業が大企業か! しかも部長クラスが! まぁ、嫌がらせでしてきたのでしょうが。それにしても能がない。