2022年11月の俳句

 唐松の黄葉山の大団円

唐松の黄葉は紅葉のフィナーレと聞きました。たしかに日光小田代ヶ原の唐松は見事でした。
季語:黄葉




ペンギンのふるさと遠し冬近し

葛西臨海公園に吟行に行きました。10月の末でしたがその日は暖かな日でした。南極育ちのペンギンには日本の夏は酷であったでしょう。日陰に佇むペンギンたち。ふるさとの寒さまでには程遠いけれど、もうすぐ日本も冬がやってきます。もうちょっと待ってね。季語:冬近し



戻したき手櫛の一糸木の葉髪
木の葉髪しわとたるみと三つ巴

あぁ、また抜けちゃった。恨みがましく眺める髪の毛。
なかなかに悲しい現象で三つ巴と自虐的にもう笑うしかないかと(あくまで私のことです!)。
季語:木の葉髪 初冬は抜け毛が多いです。冬の抜け毛を木の葉に例えていいます。


山茶花を散らして飛べり大鴉

季語:山茶花


冬構一鉢ごとの場の思案

夫はベランダの鉢を2・3日ごとに並べ替えています。季語:冬構(ふゆがまえ)