2022年6月の俳句

訪花への蝶道決めし黒揚羽 (ほうかへの ちょうどうきめし くろあげは)

蝶の中でも特に揚羽蝶は飛翔の道筋を持ちそれを蝶道と言うそうです。花の蜜を求め、またメスとの出会いも含めての自分の道。季語:黒揚羽。


父の日や諭す言葉は胸の奥 (ちちのひや さとすことばは むねのおく)

結婚して間もない頃、お姑さんとうまくいかないことがありまして、実家に帰ったことがあります。その時父に諭されました。どう言われたか、、、長い言葉ではありませんでした。あんまり胸の奥深くしまい込んでしまったので、、、、時々忘れます(笑)。季語:父の日。


薔薇赤し如雨露の先は錆びしまま (ばらあかし じょうろのさきは さびしまま)

季語は「薔薇」。あまりにもたくさん詠まれているので、似たような句になってしまいます。ちょっと変化球な視点で詠んでみました。


つま役のパセリにならぬ今宵こそ (つまやくの ぱせりにならぬ こよいこそ)

合コンで今夜こそつま役返上だっ! 頑張れ若人! 季語:パセリ。


アスリートの美しと思へる玉の汗 (あすりーとの はしとおもへる たまのあせ)

選手たちの汗は輝いています。私の冷や汗とは大いに違いますわ。季語:汗。